驚きの昔ながらの咳対処法
咳というのは、身近な症状のひとつです。
しかしながら、咳によって骨折をするようなこともありますし、咳を甘く見ていると痛い目を見るかもしれません。
骨折はひどい例ですが、実際に咳によって困ることというのは多いでしょう。
話している途中で咳が出ることによって会話が進まないということもありますし、呼吸が苦しくなることだってあります。
咳のし過ぎで喉が痛んだり、咳の衝撃が体に響いたりすることもあります。
咳だけでも早くに治したいという方は多いでしょう。
ここでは、そういった方のためにも昔から知られている咳の対処法についてご紹介していきたいと思います。
カブのしぼり湯
咳が長引くと、それだけでかなりきついものです。
胸や背中が痛くなってしまうという方も多いことでしょう。
そういったときには、カブのしぼり湯がおすすめです。
カブにはビタミンCが豊富に含まれており、このビタミンCというのが喉の粘膜を強くしてくれるのです。
カブのしぼり湯の作り方はとても簡単です。
まずは、綺麗に洗ったカブを皮ごとおろしましょう。
皮ごとおろしたカブをキッチンペーパーなどで包み、しぼっていきます。
そのしぼり汁に適量のお湯と1粒から2粒ほどの氷砂糖を加えましょう。
それを冷ましながらゆっくりと飲めば、咳の症状も違ってくるでしょう。
氷砂糖を入れることによって甘さが出ますので、小さなお子さんでも飲みやすくなります。
優しい甘さが喉だけではなく、体にしみこんでいく感じがするのではないでしょうか。
和梨のホットジュース
咳というと乾燥する冬に悩まされる方が多いというイメージかもしれません。
しかしながら、夏から秋にかけて喉の渇きをともなうような咳に悩まされる方も少なくありません。
そういったときにおすすめなのが和梨のホットジュースです。
和梨というと食後のデザートというイメージが強いかもしれませんが、実は喉にもとてもよいフルーツなのです。
和梨のホットジュースの作り方もとても簡単です。
和梨の皮をむいて、芯や種を取り除きます。
残った果実の部分をすりおろすか、ジューサーにかけましょう。
それを今度は、鍋で弱火にかけます。
和梨は糖分が多いので、焦げ付かないように気を付けていきましょう。
弱火で煮詰めて、最初の量から半分ほどになったら完成です。
それを冷めないうちにいただきましょう。
和梨には甘味成分のソルビトールが含まれています。
これが喉にしみいることによって咳の改善が期待できるので、実はそのまま和梨を食べるというのも悪くはありません。
しかしながら、煮詰めることによってよりいっそう咳や喉へと優しく働きかけてくれるのです。
少し手間をかけて、より和梨の効果をアップさせていきたいものです。
ゴボウのしぼり汁
ゴボウは和食において欠かすことのできない野菜です。
どちらかというと食物繊維が豊富でお腹にいいイメージがあるかもしれませんが、実はゴボウも咳にいいと言われています。
というのも、もともとゴボウは薬草として伝わったものなのです。
野菜として改良されているものの、その根には咳止めの薬効があるのです。
ゴボウのしぼり汁の作り方もとても簡単です。
まずは、皮をむいたゴボウを5cmほどすりおろします。
そのしぼり汁をそのまま飲むだけです。
アクがありますのですぐに茶色に変色してしまいますが、このアクがいいのです。
アクには消炎作用や殺菌作用が期待できるタンニンが溶け出しています。
見た目からするとかなり苦そうなイメージなのですが、実際に飲んでみると意外に甘いものです。
簡単にできるので咳がひどいときには、是非試してみてください。
ビワの葉茶
ビワというとその果実ばかりに目を向けてしまいがちですが、実はその葉には素晴らしいパワーが秘められているのです。
実際に、ビワの木があるというお宅では果実ではなく葉を分けてほしいという声がかかることもあるのです。
ビワの葉茶は咳止めにいいと言われており、現在ではビワの葉茶も市販されるようになりました。
ビワの果実のほうは6月ごろに旬となるのですが、葉のほうは冬の厳しい寒さの中でも綺麗な緑色をしているものです。
それだけの生命力があるということになります。
咳止めとしてだけではなく、さまざまな症状を鎮めてくれるので積極的に取り入れていきたいものです。
温かいビワの葉茶を飲めば、咳が改善するだけではなく、心からほっとすることができるのではないでしょうか。