筋肉痛に効く昔ながらの知恵薬
大人になると運動する機会がかなり減ってくるものです。
そういった中で慢性的な運動不足になってしまっている方も多いのではないでしょうか。
運動不足を解消しようとしていきなり運動を始めると、当然、筋肉痛になるでしょう。
運動によって傷ついた筋肉の繊維を修復する際に炎症が起き、それによって痛みが出るというのが筋肉痛なのですが、筋肉痛というのは放置していてもなかなかよくならないものです。
だからこそ、昔ながらの知恵薬で筋肉痛に優しくアプローチしていきましょう。
気持ち的にもリフレッシュできる方法が多いようです。
玉ねぎと大根とショウガの湿布
筋肉痛がひどいと、普段何気なくしている動作すらも厳しくなってきます。
そういうとき、筋肉痛がひどいからとマッサージをする方も多いでしょう。
確かにマッサージなどで血行をよくするのも悪くはないのですが、それよりも先に冷やして炎症を鎮めることのほうが大切です。
昔から日本人は、玉ねぎと大根とショウガをすりおろして、それを湿布にして筋肉痛の痛みを和らげてきました。
玉ねぎには疲れを取る働きがありますし、大根とショウガには炎症を抑える働きがあります。
これらが組み合わさることによって、驚くほどに体がスッキリするのです。
では、さっそく玉ねぎと大根とショウガの湿布のやり方についてご紹介していきましょう。
まずは、玉ねぎを50gほどをすりおろしておきます。
このときに、皮をむくのを忘れないようにしましょう。
同じように大根50gほどとショウガ1片ほどを皮ごとすりおろしていきます。
大根とショウガをすりおろしたら、すりおろした玉ねぎと混ぜていきます。
混ぜたものをガーゼなどに乗せて、筋肉痛のところに貼り付けましょう。
これで玉ねぎと大根とショウガの湿布の完成です。
湿布が乾いてきたら新しいものに取り替えていきます。
これを1日に数回おこなっていくことによって、筋肉痛がかなり和らいでくるでしょう。
筋肉痛の痛みの範囲によって、量を調節しながら湿布していきましょう。
セリ湯
筋肉痛の痛みはそこまでではないものの、なんとなくだるい、体が重いといった場合には、血行をよくしたほうが早くに改善するでしょう。
マッサージをしながらの入浴が一番効果的ではあるのですが、せっかくなら入浴のときに天然の入浴剤を使いましょう。
セリといえば、春の七草でよく知られているものです。
このセリが天然の入浴剤となってくれますし、よりいっそう血液の流れを改善してくれるのです。
セリの香りというのは、非常に爽やかです。
実は、この爽やかなセリの香りに血行を促進してくれる働きがあるのです。
セリの香りには、テルペン類というものが含まれており、これがよりいっそう血行を促進してくれるのです。
半日ほど陰干しにしたセリの葉や茎を巾着状のネットなどに入れて、そのまま浴槽へと入れておきましょう。
特に疲れがたまっていると感じられるようなところがあれば、セリの入ったネットでそのままマッサージするとより楽になるでしょう。
セリの爽やかな香りで気分もリフレッシュさせることができますし、ちょっとした贅沢気分を味わうことができます。
ショウブ湯
引用:http://www.i-nekko.jp/
最近の若い方であれば、ショウブ湯というのはあまり馴染みがないかもしれません。
もともと5月5日の子どもの日には、ショウブ湯に入っていたのです。
最近では、柏餅や鯉のぼりのイメージのほうが強いかもしれませんが、昔は当たり前のようにショウブ湯に入っていたものです。
「勝負」や「尚武」に通ずることから縁起がよいとされており、男の子の健やかな成長を願ってショウブ湯に入っていたのです。
そのままショウブをお風呂に浮かべるだけですが、実はこのショウブ湯が筋肉痛にも効果的なのです。
細長く伸びた葉の根元からはショウブならではの清々しい香りがするものです。
このショウブの香りには、アザロンやオイゲノールといった成分が含まれています。
これらの成分が疲労回復をサポートしてくれるのです。
もともと子どもの日に入っていたショウブ湯ではありますが、大人の方だけで入ってももちろん問題はありません。
香り成分をしっかりと取り込んでおきたいので、お風呂の中でゆっくりと深呼吸をしておくといいでしょう。
お子さんのいる方は、お子さんと一緒にたくさん遊んだ後に一緒にショウブ湯に入るのもいいかもしれません。
筋肉痛にも効果的ですし、何よりも縁起がよいというのも嬉しいポイントです。