いつも脇役、実は主役級の働きをするシソ
シソの特徴ともいえる清々しい香りのもとは抗菌性のあるペリルアルデヒドという成分です。
シソの葉は昔の冷蔵庫替わり??
お刺身に必ずと言っていいほど添えられているシソの葉や穂ジソを添えるのは、冷蔵設備の整っていない時代に安心してお刺身を食べたいと願う人々の願いから生まれた知恵なのでした。
ペリルアルデヒドには食欲増進効果もあるので、食事を美味しく感じさせてくれます。
さらに、青シソにはベータカロテンやカルシウム、鉄分も多く含まれているなど「脇役」として主役級の力を発揮してくれる野菜です。
シソは漢字で「紫蘇」と書きます。文字通り、弱った部分を蘇らせてくれる作用もあります。
【下痢止め】
昔は食あたりの時に乾燥させたシソの葉を煎じて飲んでいたほど、体内で雑菌を抑える力がありますので、食べ合わせが悪かった時や細菌が原因の下痢によく効きます。
<シソの煎じ汁の作り方>
200mlの水で3~5gの葉を茹で、水が半分になったら出来上がり。
朝昼晩の食後に温め直して飲んでください。
赤ジソでも青ジソでも効果は同じです。
【切り傷・擦り傷の炎症防止】
シソの葉を数枚強めに揉み、出てきた汁を傷口に直接塗ります。ペリルアルデヒドの強い抗菌効果で雑菌が退治されるので、炎症しづらくなります。
【イライラにはシソ茶でリラックス】
ペリルアルデヒドには精神を落ち着かせる効果があります。また、ストレスで消費されてしまうビタミンCや怒りっぽさの原因となるカルシウムも豊富です。
<シソ茶の作り方>
①青シソ(3枚)を粗く刻む
②湯呑みなどに①と塩少々を入れ、熱湯(180ml)を注ぐ
③フタをして2分ほど蒸らしたら完成
湯気とともに立ち上るシソの香りでリラックスできる効果もあります。