恥ずかしい痔に効果的な知恵薬
痔というと、やはり恥ずかしいイメージがあるのではないでしょうか。
そのため、「痔になった」とはなかなか人には言えないものです。
しかしながら、口にしないだけで思っている以上に多くの方が痔で悩んでいるのです。
恥ずかしいからこそ人に対処法を聞くこともできないという方も多いことでしょう。
しかしながら、痔にも昔ながらの知恵薬があるのです。
昔ながらの知恵薬で対処していくことによって、痔も早くよくなっていくことでしょう。
恥ずかしがらずに積極的に実践していきましょう。
痔はなぜ起こるのか
痔には切れ痔、いぼ痔、痔ろうと3つの種類があるのですが、それぞれで原因が異なってきます。
まず、切れ痔に関してはかたい便などが粘膜を傷つけることによって起こります。
次に、いぼ痔に関してですが、いぼ痔は肛門の外側や内側の静脈がうっ血することによって起こります。
座りっぱなしなどで血流の悪化が起こると、いぼ痔になりやすくなります。
そして、痔ろうですが、痔ろうは肛門周辺の組織が細菌に感染することによって起こります。
普段から軟便気味の方や下痢気味の方は、痔ろうになりやすい傾向にあります。
それぞれで原因は異なるのですが、痔も昔からある知恵薬で対処していくことができます。
イチジクの葉茎の煎じ汁
昔から痔に悩む方が頼りにしていたのは、イチジクです。
イチジクは、いぼ痔と炎症が鎮まった後の痔ろうにおける特効薬となります。
温めたイチジクの葉茎の煎じ汁は肛門周辺の血行を促進してくれますし、痔になっている部分を清潔にしてくれるのです。
そのため、痔の症状が改善されていきます。
排便の際にいきんでしまう方も多いでしょうが、このいきみは痔を悪化させてしまいます。
いきまないためには、食物繊維を豊富に含んでおり、便通を整えてくれるものが必要になってくるのですが、イチジクの果実がまさにいい薬になるのです。
葉も茎も果実も、あますことなく活用することができるのです。
さて、肝心のイチジクの葉茎の煎じ汁の作り方についてです。
まず、イチジクの葉と茎を一握りほど細かく刻んでいきます。
次に、400mlほどの水と刻んだ葉と茎を煎じていきます。
水の量が半分になるまで煎じていきましょう。
この煎じた汁にガーゼなどをひたして、痔になっているところにあてましょう。
冷えてきたらまた温めて、何度か繰り返していきましょう。
イチジクの葉と茎を取り除いた煎じ汁で、座浴をするのも効果的です。
その際には、分量をうまく調節しておきましょう。
もともと痔には座浴がいいと言われていますので、是非イチジクの葉茎の煎じ汁で実践してみましょう。
トウガンの種の煎じ汁
トウガンの種を陰干しにして、乾燥させたものは、生薬の世界では「冬瓜子」と呼ばれています。
消炎作用を持つサポニンを豊富に含んでおり、その煎じ汁はむくみや打ち身を改善するための内服薬としても伝えられてきました。
もちろん、内服薬としてだけではなく、外用薬としても効果的です。
10gほどの乾燥させたトウガンの種を400㎎の水で10分煎じていきましょう。
この煎じ汁で痔になっているところを洗えば、痛みやその他の症状を癒してくれます。
先ではイチジクの葉茎の煎じ汁をご紹介しましたが、これと同じように温めて使うようにしましょう。
レンコンのしぼり汁
便秘などでかたい便が繰り返し出るようになると、肛門の粘膜が強くこすられることになります。
これによって、粘膜が裂けてしまうことがあります。
粘膜が裂けるのですから当然激しく痛みますし、出血もあります。
これがまさに切れ痔なのです。
切れ痔は、便秘がちの女性や肛門の皮膚組織が衰えやすい高齢者に多い傾向にあります。
切れ痔の場合、痛みももちろんつらいのですが、出血もかなり精神的に堪えるものがあります。
便器に鮮血が広がっていたときには、絶望してしまうことでしょう。
そのままだらだらと血が止まらない状態が続くときには、レンコンのしぼり汁が効果的です。
レンコンのしぼり汁にガーゼなどにひたして、切れ痔となっているところにあてましょう。
レンコンにはタンニンが含まれているのですが、このタンニンには止血作用があります。
タンニンはレンコンの皮の近くに多く含まれていますので、皮ごとすりおろすようにしましょう。
そのほうが効き目にも期待できます。
レンコンのしぼり汁で無事に止血ができたようであれば、シャワーなどで洗い流すようにしましょう。