いつも捨てているものが!?美髪に効果的な昔ながらの知恵薬。
「女性にとって髪は命」とよく言われるものですが、実際に髪というのは大切なものです。
最近では染めてしまう方も多くなりましたが、日本人女性の黒髪というのは素晴らしいものです。
日本人女性ならではの艶やかな黒髪というのは、海外の方にしてみると心底うらやましいものなのです。
しかしながら、髪というのはどうしても傷みやすいものです。
髪のパサつきが気になるときには、日本ならではの手当てをしていきましょう。
髪の元気を取り戻してくれるはずです。
ここでは、美髪に効果的な昔ながらの知恵薬をご紹介していきましょう。
椿油
髪といえば、椿油という方も多いのではないでしょうか。
平安時代、朝廷に仕える女性たちにとって光沢のある長い黒髪こそが美のシンボルだったと言われています。
また、光沢のある長い黒髪というのは美人の条件でもありました。
「髪は女の命」という言葉の通り、当時の女性たちは髪のお手入れを怠りませんでした。
そこで愛用されていたのが椿油なのです。
椿油にはオレイン酸というものが含まれており、このオレイン酸が髪の潤いやツヤ、ハリといったものをしっかりと保ってくれるのです。
今の時代は、ドライヤーを使う方も多いでしょう。
ドライヤーの熱というのもやはり髪にとってはよろしくありません。
年々強くなっている紫外線も美髪の大敵です。
椿油というのは、こういったものから髪を守ってくれるものでもあるのです。
昔から日本人女性の美を支え続けてきたのが椿油なのです。
うどんの茹で汁
今の時代、毎日シャンプーするのが当たり前になっています。
しかしながら、昔はそう頻繁に洗髪をしていませんでした。
日本人女性が今のように頻繁に髪を洗うようになったのは、明治時代に入ってからだと言われています。
戦中戦後の物資不足の時代中で、根強い人気を誇っていたのがうどんの茹で汁を使った洗髪法でした。
小麦粉にはたんぱく質成分であるグルテンというものが含まれているのですが、うどんの茹で汁にはそのグルテンがたっぷりと溶けだしています。
このグルテンが毛髪のたんぱく質と結びつくことによって、ツヤツヤの髪へと導いてくれるのです。
人肌くらいに温めたうどんの茹で汁を濡らした髪にしっかりと揉み込んで、5分ほど置いてみましょう。
その後でぬるま湯で洗い流せば、それまでとは手触りの違う髪になっているはずです。
黒砂糖ヘアパック
一般的によく使われている砂糖というのは、白砂糖です。
この白砂糖というのは精製されているので、その成分のほとんどがショ糖と呼ばれる糖質になっています。
しかしながら、黒砂糖は違います。
サトウキビをしぼってそのまま固めた黒砂糖には、たんぱく質やミネラル、アミノ酸などが豊富に含まれています。
こういった成分が髪に働きかけてくれるので、パサつきなどのダメージの回復が期待できるのです。
これを最大限に引き出してくれるのが黒砂糖ヘアパックです。
昭和初期の頃には、黒砂糖とハチミツを混ぜたフェイスパックが日本で流行しました。
その派生形がこの黒砂糖ヘアパックなのです。
黒砂糖の産地といえば沖縄ですが、沖縄のエステサロンでは黒砂糖ヘアパックがメニューに取り入れられていることも多いようです。
では、この黒砂糖ヘアパックの作り方についてご紹介していきましょう。
まずは、粉末の黒砂糖を30gほど用意して、それに少しずつ水を加えていきます。
黒砂糖をペースト状にしていきましょう。
髪を濡らして、ペースト状にした黒砂糖を髪全体に揉み込んでいきます。
しっかりと揉み込んだら5分ほど放置します。
5分ほど放置したら、ぬるま湯で髪全体を洗い流し、後はいつも通りにシャンプーをしていきましょう。
たったこれだけでOKなのです。
黒砂糖をヘアパックに使ってしまうのはもったいないと思われる方もいるかもしれませんが、黒砂糖もまとめ買いなどをすればまとまった量をお得に購入することができます。
まとまった量の黒砂糖があれば、ヘアパックに使う抵抗感というものもなくなってくるのではないでしょうか。
お菓子作りや料理などにも使えるので、黒砂糖を常備しておくようにするのもいいかもしれません。