生理痛に効果的な昔ながらの知恵薬
女性にあって男性にはないもの・・・それが生理です。
毎月来る生理というのは、多くの女性を悩ませています。
おそらく生理でまったく問題を抱えていないという女性はひとりとしていないことでしょう。
その中でも生理痛に毎回悩まされているという女性も多いのではないでしょうか。
生理痛というのは、経血を排出するために子宮が収縮することによって起こるものです。
体を温めて、血行をよくすることによって和らげることができます。
ここでは、生理痛に効果的な昔ながらの知恵薬についてご紹介していきましょう。
ただ、妊娠の可能性がある方は、昔ながらの知恵袋であっても使わないようにしましょう。
スギナ茶
スギナというのは、そのすさまじい繁殖力で嫌われてしまうことのほうが多いものです。
しかしながら、薬草として見たときにはスギナというのは本当にさまざまな効能を持ち合わせているのです。
スギナに含まれているエキセトニンという成分は、血行を促進してくれます。
そのため、昔は生理痛などのいわゆる婦人病に悩む女性が積極的に活用していたのです。
生の葉を蒸してさらし布に包み、それを患部にあてて不調を和らげるようにしていました。
現代を生きる女性には、手軽なスギナ茶がおすすめです。
スギナ茶で体を温め、痛みを鎮めるようにしましょう。
スギナ独特の味わいがあるかもしれませんが、これが結構クセになるという方も多いようです。
では、スギナ茶の作り方についてご紹介していきましょう。
まずは、5月から7月頃にスギナの葉と茎を水洗いして、3日ほど陰干しにしておきましょう。
カラカラになったスギナの葉と茎を5gほど、急須に入れます。
その急須に熱湯を注ぎ、お湯に香りが移ったらそれを湯呑みに注いでいきましょう。
これを熱々のうちにいただきます。
サフラン茶
サフランが日本に根付いたのは、明治時代のことです。
生理痛や生理不順を和らげる生薬として、「番紅花」という名前で親しまれていました。
その名前の通り、濃い紅色をした雌しべを乾燥させ、それを薬として使います。
サフランの香り成分には、サフラナールというものが含まれているのですが、このサフラナールが体を温めてくれますし、血液循環をよくしてくれるのです。
サフラナールには気持ちを穏やかにする働きもありますので、生理前や生理中のイライラにも効果的です。
子宮の動きが活発になりますので、サフラン茶の飲み過ぎには注意しておきましょう。
基本的には1日1杯でとどめておきます。
鮮やかなオレンジ色は見た目にも癒されますし、華やかな香り、スッキリとした味わいと生理中の嫌な気分を吹き飛ばしてくれます。
リラックス効果もかなり期待できます。
では、サフラン茶の作り方についてご紹介していきましょう。
まずは、サフランを10本ほど用意して、カップに入れます。
適量のお湯を注いで、冷めるのを待ちましょう。
冷めたら、うわずみだけを飲むようにしましょう。
ちなみに、サフランは3回ほど使うことができます。
サフラン茶を冷ましている間に取り出して、乾燥させておいて、また次で使うようにしましょう。
こんにゃく湿布
下腹部が重い生理痛は、温めることによって和らげることができます。
カイロや蒸しタオルも悪くはないのですが、熱を体の内側まで届けるのであればこんにゃく湿布が効果的です。
熱湯で湯がいて、芯までしっかりと温めた板こんにゃくを乾いたタオルで包みます。
これを下腹部にあてると、生理痛がかなり和らぎます。
こんにゃくが冷えたら、温め直して今度は腰に当ててみましょう。
こんにゃくはカットせずに、思いきって1枚まるごと使うのがポイントです。
さっと水洗いして、密閉容器に入れて冷蔵庫で保存しておけば、1週間ほどは使えます。
生理中だけではなく、数日前からこんにゃく湿布をおこなっておくことによって生理痛を軽くすることができると言われています。
こんにゃくを丸ごと1枚使うということでもったいないと感じる方もいるかもしれません。
しかしながら、体の内側までしっかりと熱を届けられる方法というのはかなり限られています。
体のことを考えて、思いきってこんにゃく湿布を実践してみましょう。