1日1個のリンゴで医者いらずになる昔ながらの知恵
切り方一つで栄養量が大幅アップ。栄養の塊リンゴの賢い食べ方
「リンゴが赤くなると医者が青くなる」
そう言われるほどに栄養価が高いリンゴ。
昔からこの栄養価の高いリンゴは風邪予防などに食べられてきた他、アンチエイジング等、美容にいい栄養素もたくさん含まれていることがわかりました。
そんな栄養価の高いリンゴを、余すことなく、賢く食べる昔ながらの知恵をお伝えします。
その切り方、ビタミンEが大損です!!
リンゴを切るときはみなさんどのように切るでしょうか?
多くは、「皮を剥いて」「櫛形に切り」「種の部分を『く』の字型に切り取る」方法でリンゴを出しているでしょう。
※櫛形のリンゴはNG※
ですが、その切り方だとビタミンEやビタミンC、そしてなによりリンゴの食べられる分量そのものが25グラムも減ってしまうことに……。
リンゴはその皮に実の4倍のビタミンEを持ち、カリウムも実より2倍も含まれています。
また、リンゴの皮にはポリフェノールが含まれており、アンチエイジング効果が期待できます。
なので、皮を捨てるのは「大きな損」になってしまいます。
リンゴは皮ごと食べるのが理想です。
【リンゴ表面のツヤツヤが気になる方へ】
リンゴの皮にはツヤツヤとした、蝋のような光沢があります。
これを人工の物だと嫌がる年配の方も多いのですが、実はコレ、リンゴから生じる天然のワックスです。
リンゴからにじみ出た、リンゴが自分の皮を守るための物なので、安心して食べてください。
【リンゴの皮についた残留農薬が気になる場合】
厚生労働省や農林水産省では残留農薬の検査をしており、リンゴを出荷する際に皮に農薬が残らないよう指示しています。
残っていたとしてもごく僅かなうえ、現在では身体に害のある農薬は控えるようになっているので、水道水で良く洗えば大丈夫。
心配な場合は、「残留農薬除去剤」というものがありますので、使ってみましょう。
そして、リンゴの種を取るときに、大きく「くの字」にカットしてしまうと、一番栄養のある部分が大体10グラム近く捨てられてしまう計算になります。
リンゴで食べられないのは「種」のところだけ。
リンゴはできる限りぎりぎりまで食べましょう。
【リンゴの種には毒がある!?】
リンゴには食べられない部分は種しかありませんが、その種には毒があるので注意しましょう。
リンゴの種は腸内に入ると「シアン化物」に変化してしまいますが、シアン化物を大量に食べると死んでしまうことも……。
とはいっても、リンゴ1個分では「少し気分が悪くなる」程度のことですが、注意してください。
リンゴを食べるときの理想の切り方は「輪切り」の「スターカット」
リンゴは皮を剥かず、良く洗ったら丸ごと横にスライスしましょう。
輪切りの状態ですが、スライスル幅はお好みで。
種の部分は気になるようなら「クッキー型」で抜くと、子どもも喜ぶおやつになるでしょう。
この形だと、皮も、実も種ギリギリまで食べることができ、櫛形に切って食べるよりもなんとビタミンEが4倍も多く取れます。
また、食べられる量そのものも、8倍も多く食べられることになります。
リンゴの保存には塩水だけじゃなく……?
切ったリンゴを保存する場合、メジャーなのが「塩水」に浸すことですが、それだとしょっぱくなってしまって、子どもなどは嫌がることも。
実は切ったリンゴが変色しないようにするには、「ハチミツ水」に浸すというのもあり。
これだと、より甘さが増し、お菓子のように食べることができますし、塩分過多や味の変化が気になるようなこともありません。
ぜひ、リンゴの保存にハチミツを溶かした水に30秒ほどつけてみてください。
おすすめのリンゴの簡単レシピ
リンゴは生のまま、皮ごと食べるのが理想ですが、ずっとそればかりだと飽きがきてしまいます。
そんなときは、簡単にできるリンゴ料理でアレンジしてみましょう。
【超簡単リンゴのアップルパイ】
■材料
- リンゴ
- 冷凍パイシート
- ハチミツ
■作り方
①リンゴを皮のまま薄くスライス。
種の部分だけ、小さく切り取ります。
②四角く伸ばしたパイシートの半分に乗せます。
③余った半分のパイシートをたたむようにして、切ったリンゴの上に被せ、下のパイシートとくっつけます。
④上のパイシートに切り込みを入れ、オーブンで焦げ目が付くまで焼きます。
(210度のオーブン下段で25分間が理想)
⑤出来上がったアップルパイにハチミツをかけて完成。
超簡単で、リンゴに火が通り過ぎないので、栄養もそこまで損なわれずに美味しいアップルパイができます。
【超簡単焼リンゴ】
■材料
- リンゴ
- バター
- シナモン
- ハチミツ
- (あれば)アイス
■作り方
①リンゴを皮のまま薄くスライス。
種の部分だけ、小さく切り取ります。
②バターを溶かしたフライパンの上で①のリンゴを焼きます。
③軽く焦げ目が付いたらシナモンを振りかけ完成。
④お皿に移したらハチミツと、あればアイスを乗せて食べると、冷たくて温かい最高のデザートが完成。
ポイントはあまりリンゴに火を通しすぎないこと。
火を通しすぎないことで栄養素も損なわれず、そして絶妙な歯ごたえも楽しめます。