「美白に効果的」ニンジンでβカロテンを8倍も多く吸収する昔ながらの知恵
「美白に美肌に」アンチエイジング効果抜群のβ-カロテン吸収率アップの知恵
ニンジンと言えば「β-カロテン」というイメージが定着しているほど、ニンジンにはカロテンが含まれているということは広まっていますね。
ですが、そのβ-カロテンは調理法一つで8分の1しか摂取できなかったり……。
そんなもったいのないことをしないよう、昔ながらの知恵で食べられる最強のニンジン調理法を知ってみましょう。
驚くべき「β-カロテン」のアンチエイジングパワー
β-カロテンと一言でいっても、高い抗酸化作用によるその効能は多岐にわたります。
- 全身のアンチエイジング作用
- 白内障等、老化に関する眼科系疾患の予防
- ガンリスクの予防
- 口内炎など粘膜トラブルの予防
- 美白・美肌作用
主に、「若返り」と「(粘膜含む)肌への美白・美肌作用」が目立った作用になりますが、β-カロテンは体内で一部がビタミンAに変化するため、カロテンの働きと同時にビタミンAの働きや、他のビタミンの働きを促進する作用もあります。
1日に必要な摂取量と効果的な調理法
1日必要なβ-カロテンはおよそニンジン1本分。
この時点で結構な量だと感じますが、実はそのまま食べてもほとんどが吸収されずに排泄されてしまうのです。
ビタミンAは油に溶ける脂溶性ビタミン。
そのため、6割が水分でできている人間の身体では、ほとんどが溶けることなく出ていってしまいます。
また、生のニンジンを食べても吸収されるβ-カロテンの量はたったの8%。
なので、「ニンジンジュースを毎日摂って、美肌に!!」と思っても、実は全然役に立ってなかったりするのです。
そこで重要なのは「油」
美容と油は相対するもののようですが、β-カロテンは油と一緒に摂ることによって、70%もアップすることができるのです。
ですので、「ニンジンは油で加熱調理が絶対」ということを意識しておきましょう。
最強のニンジンレシピは……
美容・美肌にもよくて、ニンジンの栄養素を余すことなく食べられることのできるレシピは「ニンジンのステーキ」「ニンジンのオイル煮」と「ニンジンのきんぴら」!!
「オイルで煮たらカロリーが……」と心配になるかもしれませんが、オイル煮は少量の油で蒸し煮にするから大丈夫。
また、栄養素の観点から見ても、油は「オリーブオイル」や「ごま油」を使用するのがおすすめです。
【ニンジンのオイル煮の作り方】
■材料
- ニンジン
- 岩塩
- (あれば)パセリ
- オリーブオイル
■作り方
- 鍋に小さじ1/2程度のオリーブオイルをひき、弱火で乱切りにしたニンジンを加熱。
- 塩を加えて、蓋をして20分ほど蒸し煮にしたら完成。
- 仕上げにパセリをかけて食べます。
火加減が強いと焦げてしまいますので、適宜様子を見ながら加熱していきましょう。
朝食や、夕飯の小鉢としても便利な1品です。
【ニンジンのきんぴら】
■材料
- ニンジン
- ごま油
- 醤油
- 砂糖
■作り方
- ニンジンは千切りにして、加熱したごま油で炒めていきます。
- ニンジンがしんなりしたら、砂糖・醤油を加えて味付け。
- 仕上げに白ごまなどあれば、かけても美味しいです。
ゴマは白髪予防など、アンチエイジング効果があり、β-カロテンと合わせてさらなる美容効果が期待できます。
もちろん、味付け的にもニンジンと相性がよいので、おすすめ。
夕飯の小鉢やお弁当などによいので、作り置きしても良いでしょう。
【ニンジンステーキ】
■材料
- ニンジン
- バター
- マヨネーズ
- ソース
- 塩胡椒
■作り方
- バターをフライパンで熱し、ニンジンを「丸ごと」のせます。
- 少量の水を入れ、蓋をしてニンジンを蒸し焼きにします。
- 竹串が入ればニンジンに火が通った証拠。軽く塩胡椒をして、お皿に取り出します。
- ニンジンを焼いていたフライパンにソースを入れ、軽く熱して、ニンジンの汁やバターを混ぜ合わせます。
- ソースをニンジンにかけ、仕上げにマヨネーズをかけて出来上がり。
平野レミが作った「ニンジン丸ごと蒸し」はニンジンの栄養素を余すことなく食べられる最強のレシピですが、これはその簡略版。
これ一つで夜ご飯のメインになる、見た目も食べ応えもインパクトのある料理です。
良いニンジンが手に入ったときには、ぜひ試してください!!
ニンジンは皮ごと食べましょう
ニンジンはβ-カロテンがメインの栄養素ですが、皮付近にはポリフェノールもたくさんあります。
皮を剥いて食べてしまうと、せっかくのポリフェノールもなくなってしまって勿体ないので、ニンジンは良く洗って、皮ごと食べるようにしましょう。
因みに、ニンジン自体にも少量の脂質が含まれているため、加熱するだけでもβ-カロテンの摂取量は2倍になります。
できたら油と合わせたいところですが、煮物などにしてもベターな食べ物です。