「カリフラワー」でビタミンCを100%吸収する昔ながらの知恵
カリフラワーは熱には強いが「生」がイイ!?
カリフラワーという食べ物をご存じの方はいらっしゃいますか?
今では、1度は食べたことのあるカリフラワー。
日本へは明治初期に輸入されて入ってきた食べ物ですが、本格的に市民に食べられるようになったのは戦後になってから。
カリフラワーは一見白いブロッコリーのように見えますが、実は、和名は「花キャベツ」という名で「キャベツ」の派生なんですね。
このカリフラワー、レモンなんかよりもずっと豊富なビタミンCを持っていて、免疫力を高め、がん抑制作用のある「イソチオシアネート」という成分も他に類を見ないほど持った、スーパーフードだったのです。
存在感は薄いけど、生で食べると凄くイイ!!
ローカロリーでビタミンCがかなり豊富なカリフラワー。
食べ方を知らないと、そのブロッコリーに似た見た目から、加熱して食べてしまうこともしばしばあります。
通常ビタミンCは熱に弱く、加熱することによってその成分が失われていくことがほとんどなのですが、カリフラワーのビタミンCは熱に強く、茹でても60%位は食材の中に残ってくれます。
ですが、40%も失われてしまうのは勿体ない!!
カリフラワーにはビタミンCの他、イソチオシアネートやむくみを防いでくれるカリウム、そして、便秘の救世主「食物繊維」がたくさん入っています。
それらの栄養素も余すことなく食べるには、「生食」が一番。
もちろん、お腹を壊すようなことはありません。
海外などでは、昔からカリフラワーは基本的に生で食べるものという認識がありますので、ぜひ、生で食べてみましょう。
カリフラワーの栄養素
カリフラワーの栄養素と言えばビタミンC。
カリフラワー100gで1日の必要量の半分は摂取することができます。
そのため、美白・美容にとてもよく、また、精神的な疲労回復効果もあり、ニューヨークなどでは働くキャリアウーマンたちに大人気。
カリフラワーを細かく刻み、ご飯の代わりにした「カリフラワーライス」等、炭水化物の代わりとして食べられています
因みにビタミンB1、ビタミンB2も多く含まれています。
調理のポイント
旬は冬から春にかけて。
小さくても詰まっていて、全体的に丸くて白い物が良質です。
因みに、葉が伸びてしまったり、変色してしまっている物は古い物なので、注意しましょう。
ピクルスは花(先端)の部分より、茎の方がビタミンCが豊富なので、なるべく全て余すことなく食べるようにしましょう。
おすすめ簡単レシピ
クセのないカリフラワーは、どんな調理法でも美味しく食べられますが、とくにビタミンを損なわない食べ方はこちら。
【生食が大丈夫なら】
2ミリほどの薄切りにして、ドレッシングをかけてオシャレなサラダに早変わり。
ポリポリと歯ごたえも良く、おつまみとしても食べられます。
★更にオシャレに
クセのないカリフラワーは、どの食材とも相性が抜群。
油で炒めた千切りニンジンと、砕いたクルミ・ナッツ、そして一口大に切ったオレンジとレーズンと一緒に、薄切りにしたカリフラワーを混ぜて食べると、インスタ映えもする、満足サラダの完成。
日本人からすると「え!?」となる組み合わせかもしれませんが、西洋的なサラダとして食べるととても美味しいのでおすすめです。
【えぐみが気になるなら】
どうしても生食は苦手……という方は、「ピクルス」にするのがおすすめ。
市販のピクルスのお酢を使っても良し、自分で「砂糖・お酢・ローリエ・鷹の爪」を入れたピクルス酢に、一口大に切ったカリフラワーを入れて食べても、とても美味しく、そして健康にもよいです。
【どうしても火を通したい場合】
お腹が弱くて火を通さないとダメ……という場合は、茹でるときにお鍋に「塩」か「小麦粉」を入れるのが吉。
沸点が上がり、茹で上がる時間が早くなるので、ビタミンCの損傷も最低限に抑えられます。
因みに茹でた後は水にさらしたりせず、そのままお皿に置いて冷ました方が、栄養的にも味的にもおすすめです。
ブロッコリーとも比較してみよう
カリフラワーと似た風貌のブロッコリー。
もちろんこちらも生で食べることが出来ます。
実はブロッコリーにもがん予防の「ミロシン」という成分が含まれており、できるだけ茹でずに食べるのがおすすめ。
ただ、カリフラワーより青臭く、さらに食物繊維も多く硬いため、「ボソボソ」とした歯ごたえに……。
それを防ぐために、ブロッコリーを生で食べるときは「細かく刻む」のがおすすめ。
【ブロッコリーの生食レシピ】
- ブロッコリーは小房よりも更に細かく刻みます。
- トマト、キュウリなど水分の多い野菜も細かく刻んで同じボウルに入れます。
- ドレッシングを回しかけ、混ぜてサラダとして食べましょう。
これで、ブロッコリーのボソボソ感はかなり軽減されて、生でも美味しく食べることが出来ますが、ブロッコリーはもちろん、カリフラワーも、胃腸が弱い方の場合は、少量から試し、あまり食べ過ぎないようにしましょう。