ファーの手入れを手軽に安く済ませる昔ながらの知恵
お手入れが大変だと思われがちな「ファー」も昔ながらの知恵で手軽に安く!!
冬に大活躍の「ファー」。
コートだけではなく、ワンポイントとしての襟巻きやフードの縁なんかでもよく使われているかと思います。
ですが、毛皮の手入れって、それが偽物(フェイクファー)であろうとも、本物(リアルファー)であろうとも、クリーニングに出すと凄く高くつくし、自分で手入れするのはとても大変そう……。
そんな暖かくて重宝するけど手入れが大変そうな「ファー」ですが、実は、昔ながらの知恵で簡単に、しかもお安く済ませることができるのです!
ファーの基本の手入れ方法は「ブラッシング」
ファーのお手入れの基本はブラッシング。
毎日の使用後に、ペット用のブラシでブラッシングしてあげるだけで、その汚れは結構落ちるものです。
ですが、それでも1シーズン使っているとどうしても落ちにくい汚れや、黒ずみが付いてしまうもの。
また、毛同士がくっつき合ってゴワゴワになることも。
そんなブラッシングでは手に負えない汚れが付いてしまった場合は下記の方法で、クリーニング屋さんに出さずに済む事があります。
ファーのお手入れ方法その1「薄めたお酢で」
お酢には殺菌、消臭効果があります。
また、毛皮を柔らかくする作用があるため、薄めて使えば毛皮の手入れスプレーになります。
天然の穀物酢よりも合成のお酢の方が向いていますので、合成酢を用意し、それを10倍に薄めます。
その薄めたお酢を布巾などに吹きかけ、それでファーを拭いてください。
一時的にお酢の臭いが付くかもしれませんが、蒸発と共に無臭になりますし、毛皮に付いた臭いそのものもその時に一緒になくなっていきます。
また、お酢で毛皮を拭いた後、ファーをブラッシング(とくにペット用のブラシで)すると、汚れが良く取れ、フワフワに戻ります。
手入れ後は、日の当たらない風通しの良い場所で陰干ししてください。
毛皮は水分が大敵なので、こうした水分を含むもので手入れした後は、必ず陰干しして、しっかりと乾かすようにしましょう。
殺菌・消臭成分があるので、口元が付きやすい毛皮の襟巻きや、フードの縁に付いているファーなどにはおすすめの手入れの方法です。
ファーのお手入れ方法その2「片栗粉を使う」
この方法は、昔、お婆ちゃんのいるクリーニング屋さんで使われていた方法。
用意する物は片栗粉。
コートや大きなバッグといった、大きい物にはやりにくい手入れの方法なのですが、フードの縁やマフラーなんかにはとても役立ちます。
まず、フードなどに付いているファーの場合は、ファーだけを取り外しましょう。
その後、袋やジップロックなどに片栗粉を入れ、ファーを入れてカシャカシャと振ります。
片栗粉には汚れや水分を吸着して、固める性質があるので、それを利用して、毛皮に着いた汚れを絡めて固めてもらいます。
振り終わった袋からファーを取り出し、屋外などで良くはたき、片栗粉を振り落とします。
もし、外に出られない、出せないようでしたらお風呂場などに新聞紙を敷いてやると粉が飛び散らずにすむかもしれません。
ある程度の粉を落としたら、ファーに着いたままの残りの片栗粉を丁寧にブラッシングして落としてきましょう。
もし、奥の方に片栗粉が入り込んでしまって取れにくいという場合は、固く絞った布巾ではたく様に拭いていくとすぐに取れます。
片栗粉を綺麗に落とし、ブラッシングも済んだら、あとは陰干し。
とくに、布巾で片栗粉を落とした場合は水分が触れてしまっているので、しっかりと風通しの良いところで乾かしましょう。
どちらも、フェイクファー・リアルファー共に使用できるやり方ですが、毛皮部分はもとより、生地となっている布地がある場合、お酢に弱い布地だったり、黒い布地を使っていると使用できないかもしれませんので、ケースバイケースで試してみてください。
【注意】
こちで紹介した方法は100%ファーを守って綺麗にできるというわけではありません。
高級な毛皮、手に入らないもの、手入れに失敗したくないファーに関しては、専門の業者に相談してください。
また、こちらの方法を試して出た支障に関しての保証は一切ありません。
自己責任にてお試しください。