カブも大根も! 葉っぱで元気になる昔ながらの知恵
「根よりも葉っぱ」根野菜の王道カブと大根の一番美味しい部分
冬の根野菜のと言えば「カブ」や「大根」が真っ先に上がると思います。
そんな根野菜の王道ですが、メインに思えるその白い「根」の部分よりも、実はその青々とした葉っぱの方がかなりの栄養素を蓄えていたのです。
そんな大根とカブに注目して、今回は葉っぱを美味しく、栄養豊に食べる方法をお伝えします。
根よりも注目「大根の葉っぱ」にはほうれん草の5倍のビタミンC
大根は白くて、売られているときもその根の部分だけが売られていることが多いかと思います。
ですが、その大根の葉っぱ、なんとほうれん草の5倍ものビタミンCが含まれており(カルシウムはなんと5.3倍)、れっきとした緑黄色野菜なのです。
大根の葉っぱについて
大根の葉っぱは、根から栄養をどんどん吸収し続けてしまうので、基本的にカットした状態で売られる事が多いのです。
ですが、葉っぱ付きで売られているのを見つけたらラッキー。
買ってきたらすぐに葉と根を切り分けって、細かく切り、さっと茹でると冷凍も可能な便利アイテムに。
葉っぱに含まれる栄養素は、ビタミンCの他にもビタミンAなど、美肌に効果的な成分なので、できたら小まめに取りたいところ。
また、ビタミンAは脂溶性なので油で炒めることにより、さらに吸収率が上がります。
(そのままだと、10%ほどしかビタミンAを吸収できません)
大根の葉っぱのおすすめ簡単レシピ!!
■大根の葉のごま油炒め■
【材料】
- 大根の葉っぱ一束
- 醤油
- ゴマ油
- 七味唐辛子
【作り方】
- 大根の葉っぱをみじん切りにする。
- フライパンで熱したごま油で、大根の葉っぱを炒める。
- 火が通ったら、多めの醤油で味付け。濃くてOK。
- 仕上げに七味唐辛子をお好みで振りかける。
大根の葉のビタミンAをたっぷり取れる、おすすめレシピ。
しょっぱくて辛いのですが、ご飯との相性抜群!!
漬け物のようなポジションで食卓に出すのも良いのですが、おかゆにかけても美味しいですし、保存も利くのでお弁当のおかずとしても最適です。
本命は「葉っぱ」カロテンもビタミンAも根よりも多いカブ
メインがその白くて丸い『根』だと思いがちなカブですが、その根よりもビタミンC、ビタミンB群、カロテンが大幅に多いのが、カブの葉っぱ。
その量は、根に比べて、カロテンは2800倍。ビタミンAは230倍にもなります。
もちろん、調理もしやすい万能食材なのです!!
カブの葉っぱについて
ビタミンC・ビタミンB群・カロテンが豊富なカブの葉っぱは、美肌にも疲労回復にも優れた効果を発揮する、栄養食材。
更に、カブの葉は茹でるとカロテンが1.2倍になるので、火を入れてももちろん良いのですが、ぬか漬けにすると代謝アップのナイアシンが5倍に増えるので、そちらもおすすめ。
貧血予防の鉄分や、葉酸も含まれているので、余すことなく頂きたいところ。
色合いも鮮やかなので、シチューなどに入れて飲めば、溶け出してしまったビタミンも余すことなく摂取することができます。
因みに、カブは大根に比べて葉付きの状態で売られていることが多いので、捨てずに、賢く使い切りましょう!
カブの葉っぱのおすすめ簡単レシピ!!
■カブの葉のたっぷりゴマ和え■
【材料】
- カブの葉っぱ3個分
- 醤油
- 白すりゴマ
- カツオ節
【作り方】
- カブの葉をみじん切りにする。
- レンジで1~2分ほど火を通す。
- 火を通したカブの葉に、醤油をかけ、たっぷりの量の白すりゴマをかけて混ぜます。
- お皿に盛って、カツオ節をかけたら完成。
レンジで火を通すことで、ビタミンの流出を抑えた上に、カロテンも1.2倍も増えた優れたレシピ。
ご飯のおかずとしてはもちろん、お酒のおつまみにも美味しい1品。
たっぷりのゴマも無理なく摂ることもでき、ご飯の上でなく、茹でたうどんの上に乗せて食べてもとても美味しくいただけます。
もちろん、お弁当のおかずとしても保存が利き、万能のお総菜になります。
他にもあるある、カブと大根の葉の利用法
大根やカブの葉は、わざわざ気張って料理せずとも「味噌汁」の具にしたり、「ぬか漬け」として漬けてみたり、もちろん、浅漬けとしても利用できます。
ただし、大根の葉っぱのほうが、カブよりも硬いため、大根の葉を浅漬けとして使う場合は軽く火を通すことをおすすめします。
基本的に、大根の葉は「ごま油で炒める」。
カブの葉は「味噌汁などの火を通す物に入れる」として考えていくと、料理しやすいでしょう。
根はもちろん、葉も調理しやすく栄養豊富な大根やカブは、葉を無駄にせずに余すことなく使っていきましょう。