旬のいちごのビタミンを余すことなく取り入れる昔ながらの知恵
甘くて美味しいいちごは切り方一つでもったいない事に!?
春先から旬になる赤いいちごは、見た目も可愛く子どもたちの人気の食べ物。
もちろん、甘酸っぱくて美味しいいちごはビタミンCが豊富に含まれており、美容と健康の甘い救世主。
そんないちごですが、切り方一つ、取り扱い方一つでビタミンCが5~60%も流れ出てしまうことも。
今回は上手ないちごの取り扱い方や、簡単なレシピをご紹介します。
いちごの栄養素
いちごと言えばビタミンC!!
その量はなんとミカンの4倍。
そして、ビタミンCの代名詞であるレモンと比べても2倍以上のビタミンCを含んでいます。
1日に必要なビタミンCは、小粒のいちご8個で十分という驚きの含有量です。
また、いちごはあの甘さにかかわらず、他の果物に比べてカロリーがかなり控えめ。
100gのいちごを食べても、たった35kcal。
リンゴが100gで54kcal。
バナナが100gで86kcalだと考えると、かなりヘルシーな果物であることがわかりますね。
また、いちごはビタミンC以外にも貧血を予防する葉酸や、眼精疲労回復のアントシアニン。
食物繊維も豊富で、まさに美容のための食べ物と言えるでしょう。
ビタミンCは免疫力を高める効果以外にも、コラーゲンを生成しお肌にハリツヤを与え、シミソバカスの原因であるメラニンを抑える働きがありますので、これから日差しが強くなるシーズンにはぜひ食べていきたい果物でしょう。
切り方で損をしない!! いちごの取り扱い方
ビタミンcが豊富ないちごですが、切り方を間違えるとそのビタミンCが半分以上なくなってしまう、繊細な果物。
いちごに含まれるビタミンCは水溶性ビタミンCで、水にとても流れやすい成分。
そのため、ヘタを取ってから洗ってしまうとビタミンCが水に流れ出て、その50%以上もがなくなってしまいます。
また、いちごの栄養は果実の上の方に集まっているため、ヘタを取るときにいちごの上の白い部分までカットしてしまうと、栄養価のほとんどを切ってしまうような事態になります。
甘いのはいちごのお尻の方(先端の方)なのですが、栄養価はちょっと酸っぱいヘタ側(上の方)に集まっているので、食べる時は、ヘタを先に取らず、そのままさっと水洗いして、ヘタを取り、ヘタ側から食べて甘みを堪能するようにしましょう。
いちごのヘタの上手な取り方
包丁で白い部分からざっくりと切ってしまうと栄養が流れ出てしまういちご。
そんないちごの上手なヘタの取り方は、ヘタの根元を親指と人差し指でつまんで、軽く捻って引っ張り、取るだけ。
少し緑の枝っぽい部分が残りますが、これは食べても全然問題ありません。
大事な栄養素が詰まっている白い部分を食べられるよう、丁寧に取りましょう♪
※この白い部分が大切※
いちごの裏技~レモンや牛乳を使って~
【傷んだいちごを生き返らせるには「レモン汁」】
傷んだいちごはそこから栄養素がどんどん流れ出てしまいます。
たくさんあるときはジャムにするという手段が使えますが、熱を加えるとビタミンCが壊れてしまいますし、少量ではジャムにしにくいもの。
そんなときは、レモンの絞り汁を入れた水の中で洗ってみましょう。
腐っていなければ、すぐに食べる分には問題なく食べられますし、酸で傷んだいちごの細胞が活性化されて底師だけみずみずしさが戻ってきます。
※デトックスウォーターとして飲むのもあり※
【いちごの栄養素を100%吸収するには「牛乳」】
いちごにはビタミンC以外にもアントシアニンというポリフェノールが含まれている事はお伝えシマしたが、このアントシアニン、単体ではなかなか吸収されにくい栄養素なのです。
ですので、いちごを食べるときはせひとも、牛乳や練乳といった乳製品と一緒に食べることをおすすめします。
いちご食べ放題のハウスなどで、練乳の入った容器を渡されるのは、酸味を緩和させる効果の他に、いちごの栄養素であるアントシアニンをしっかり吸収させる効果を期待しているのです。
乳製品のタンパク質といちごのビタミンCで、綺麗な肌作りを楽しみましょう♪
【超簡単ないちごミルクの作り方】
おじいちゃん、おばあちゃん世代が作る超簡単ないちご牛乳の作り方をご紹介します。
ミキサーが珍しかった時代は、このようにしていちご牛乳を作っていました。
■材料■
- いちご
- 牛乳
- 砂糖
■作り方■
- 洗ってヘタを取ったいちごを数個、お皿に置く。
- 個のみの量の砂糖を振りかける。
- 牛乳を入れ、大きめのスプーンでいちごを押し潰す。
- ある程度いちごが潰れたら完成!!
いちごをしっかり潰せばサラっとしたいちご牛乳に。
形を残す程度に潰せば、いちごの食感や酸味が楽しめるいちご牛乳が出来上がります。
※ゴロゴロ感が懐かしい!?※
潰す際に牛乳が飛び散りやすいので、お子さんや汚したくない服を着ているときは注意してください。
また、潰したいちごから出たビタミンCはほとんど牛乳の方に流れ出ています。
潰したいちごだけではなく、牛乳の方も飲んで栄養を残さず摂るようにしましょう。