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シジミのオルニチンを8倍に増やす昔ながらの知恵

生活で便利な知恵
シジミのオルニチンを8倍に増やす昔ながらの知恵

お酒の大好きな方必見!シジミのオルニチンを増やす方法があった!

お味噌汁に入っているシジミは、よく食べる貝の中でも特に小さく、「縮み」が語源で「シジミ」となったという節があるほど。

ですが、このシジミ。
お酒飲みにはありがたい「オルニチン」という栄養が含まれており、肝臓に良い食べ物のため、「シジミの味噌汁は二日酔いに効く」と江戸時代より親しまれてきました。

シジミの栄養素

シジミに含まれるオルニチンはアミノ酸の一種なのですが、肝臓の働きを助け、疲れを取るほか、睡眠中の成長ホルモンの分泌を促し、アンチエイジング効果ももたらす優れもの。

江戸時代では、お酒を飲んだ翌日の朝食の味噌汁の具として人気だったそうですが、いまだにこの習慣を守っているお家も多いようです。

さらに、シジミにはコハク酸という旨味成分があるのですが、これも肝臓に効果的な栄養素で、鉄分が多く、貧血予防に良いそうで、お酒を飲まない女性でも貧血予防におすすめです。

シジミのオルニチンの増やし方

肝臓の味方のオルニチンですが、なんとこの栄養素を8倍に増やす方法があるのです。

それはなんと……シジミを冷凍保存するだけ!!

但し、ただそのまま冷凍すればよいというわけではなく、ゆっくりと冷凍していく」のがポイントです。

昔の冷凍庫は今のようにそこまで冷凍する力も強くなく、また、冷蔵庫が開発される前は、精々氷室と呼ばれる冬の氷を夏まで保存しておくような令室があったにすぎません。

オルニチンが増える温度というのが-4度と、冷凍にしてはやや高め(通常の一般家庭の冷凍庫は、大体-18度~-22度)。
オルニチンを増やすには丁度良い温度だったんですね。

今時の冷凍庫で-4にキープするというのは難しいのですが、ジップロックに洗って水気を拭ったシジミを入れ、新聞紙に包んで冷凍することによって、ゆっくりと冷凍されていくため、その間にオルニチンを増やしていくことができます。

冷凍することによって、オルニチンはそのまま調理するよりも8倍も多く摂ることができます。
また、旨味成分もギュッと濃縮し、味もよりよくなるのでおすすめです。

食べる時は解凍せず、冷凍した状態のまま、鍋に入れて味噌汁の具として食べると良いでしょう。

因みに、冷凍シジミの保存期間はおよそ1ヶ月

潮干狩りなどでたくさんシジミを得るコトができたときなんかに重宝する裏技ですね。

氷

シジミの砂の抜き方

シジミを冷凍する前に、ちょっと一手間。

せっかく美味しくできたシジミの味噌汁も、「ジャリ」っと砂を噛んでしまっては美味しさも半減。
たった5分で、簡単にできる、シジミの砂抜きのやり方をお伝えします。

①45~50度のお湯を用意。
水温計などがあればわかりやすいのですが、もしない場合は……。

  • お湯を沸騰させる。
  • 同じ量の水道水を用意する。
  • お湯とお水を同量混ぜると50~55度のお湯になる。

とこのような簡単な計算で大体50度くらいのお湯ができますので、それから5分くらい冷ましたお湯を使いましょう。

②シジミを軽く水道水でもみ洗いし、上記のお湯をシジミと共にバットの中に入れ、シジミが全てお湯に浸かるようにしましょう。

③5~10分ほどそのままにしておくと、シジミが砂を吐きますので、水と一緒に砂を捨て、シジミは水気を取って冷凍していきましょう。

この方法、「50度洗い」と呼ばれ、魚屋さんや料理屋さんなど専門店でも使っている、昔ながらの砂抜きのやり方です。
シジミに限らず、アサリや蛤でも使える方法ですので、ぜひお試しください。

お湯

しじみ汁の作り方

■材料■

  • シジミ
  • 味噌
  • 小ネギ

■作り方■

①冷凍庫から出したシジミをお鍋に入れ、水を入れて沸騰させる。

②沸騰し灰汁が出てきたらすくい、シジミの口が開いたら火を止め味噌を溶かす。

③細かく切った小ネギを散らして完成。

味噌汁

とても簡単なので、朝食に作るのにおすすめ。

前日にお酒を飲んだ日はもちろん。
少し身体が冷える日などや、貧血気味の日などに率先して飲んで行きたい日本の懐かしい味です。

シジミの味噌汁

オマケ

シジミは肝臓にとてもよい食べ物とされていますが、オルニチンや鉄分が多くあるため、逆に肝臓のお薬を飲んでいる方や肝障害を持っている場合は、休ませるべき肝臓を活性化させてしまったり、薬に影響してしまったりするため、逆に悪影響になることも。

肝臓疾患のある方は、シジミは遠慮するか、医療機関に相談の上食べるようにしましょう。