お酢と塩でできる簡単なお掃除方法の知恵
焦げ付き・サビは自然にも身体にも優しい「お酢と塩」で!!
焦げ付いたアイロンやサビを落とすために、ヤスリで擦ったり、メラニンスポンジで一生懸命時間をかけて擦ったりと、掃除に手間と時間をかけている人はいませんか?
自転車やアイロンの裏側など、結構錆びやすくコゲやすいものですが、そんな「サビ」「コゲ」にお手軽な昔ながらの知恵があったのです。
アイロンの焦げ付きは「お酢と塩」
アイロンは使っていると底が段々と焦げてしまいます。
これらは、糊だったり、純粋な繊維の焦げだったりするのですが、焦げ付くとザラザラしてしまい、滑りが悪くアイロンの度にイライラすることも……。
そんな時には「お酢と塩」。
お酢に含まれる「酢酸」にはタンパク質を分解してくれる効果があり、塩は研磨剤の役目を果たしてくれます。
コゲというのは基本的に加熱により、タンパク質や糖が結びついて起こってしまった化学反応ですので、「お酢で分解させ」「お塩で研磨する」ことで簡単にとれるのです。
アイロンの底が焦げ付いてしまったときの掃除の仕方は……。
- 柔らかい布にお酢を染みこませて軽く絞ります。
- お酢を染みこませた布に軽く塩を振りかけて、それでアイロンの焦げ付き部分を拭き取るだけ。
できれば、塩は「粗塩」のほうがより研磨力が強いので、おすすめです。
【注意】
塩で擦る際にあまりに強く擦りすぎると、底の部分までキズを付けてしまうので、優しく、十分に気をつけて擦るようにしましょう。
自転車のサビにもお酢と塩が役立つ
雨風に晒されて錆びやすい自転車。
特に、海沿いに住んでいると、ちょっとしたキズからあっという間にサビが広がり、ボロボロになってしまいます。
自転車のキズは小さな物を見つけたらすぐに擦って落とすようにしましょう。
もちろん、そんな時は手軽にできる「お酢と塩のサビ落とし」。
- お酢を錆びた部分にスプレーする。
- 水を含ませたスポンジに塩を付けて、サビ部分を優しく擦っていきます。
- サビが落ちたら水拭きをし、最後にから拭きをすれば完成。
初期のサビくらいでしたら、この方法で簡単に落とせます。
ただし、深くえぐれてしまうほどのサビですと、落としにくく、最悪穴が空いてしまったり、キズがついてしまう可能性もあるので、その場合は自転車屋さんに持って行くようにしましょう。
【注意】
せっかくサビ落としをしたとしても、塩が残った状態だと、また錆びてしまいます。
最後の「水拭き」「から拭き」は忘れずに、必ず行うようにしましょう。
アルミ製のフライパンにはお酢の力
初めに説明したように、お酢の酢酸にはタンパク質を分解する酵素があるため、簡単に焦げを分解してくれます。
ですのでアルミ素材の焦げにはお酢が一番効果的。
アルミ製のフライパンが焦げたときは、台所用洗剤にお酢を少量混ぜ、焦げたフライパンを浸しておきましょう。
- 1~2時間浸しておいたら、フライパンを熱し、冷めるまで放置。
- その後、洗剤を捨て、フライパンを日に当てて乾燥させると、布で焦げが簡単に取れるようになるでしょう。
もし、焦げつきが酷い場合は、お酢とお水を2:1の割合でフライパンに入れて、一煮立ちさせてみると、さらに効果的です。
【注意】
この方法はアルミ製のフライパンに限るものですので、テフロン加工されていたり、鉄製の物の場合はこの方法を使わないようにしましょう。
鉄製の物にはお塩の力
アルミ製の物にはお酢がおすすめですが、鉄製の物にはお塩がおすすめ。
食塩は正式には「塩化ナトリウム」といいい、この塩化ナトリウムは脂肪酸を分解してくれる効果があります。
もちろん、研磨剤としての効果も期待できるのですが、脂肪酸でできた焦げを落とすなら鉄製のフライパンなど簡単に綺麗にできます。
- 鉄製のフライパンの焦げた部分に塩をひとつかみふりかけ、火にかけます。
- 塩が熱くなったら、少しだけ湿らせたキッチンペーパーで焦げを擦ると、焦げが落ちていきます。
最後にフライパンを洗い、流せば焦げを落とすことができますが、フライパンも塩も相当熱くなっているので注意しましょう。
アフターケアとして、焦げ落としをしたら、水気を拭き取り、サラダ油などを薄く塗り油でコーティングすることによって、次回以降の焦げ予防にもなるのでおすすめです。
【注意】
この方法は鉄製のフライパンに限るものですので、テフロン加工されていたり、アルミ製の物の場合はこの方法を使わないようにしましょう。
まとめ
さび落としやメラニンスポンジでのサビ・焦げ落としは力が必要になる上に、素材を傷つけしまうこともあります。
また、強力な洗剤を使った後だと、その洗剤がちゃんと落ちているか心配になることもありますので、塩や酢など口に入れても問題の無いもので、簡単にお掃除できると良いでしょう。