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枝豆を焼いてビタミンCを2倍にする昔ながらの知恵

健康の知恵袋
枝豆を焼いてビタミンCを2倍にする昔ながらの知恵

枝豆は「茹でるもの」から「焼くもの」へ!?

皆さん、夏に美味しい「枝豆」をどのように食べているでしょうか?

大半が、茹でて塩をまぶしてビールと一緒に……と答えるかもしれませんが、ちょっと待った!!

枝豆にはタンパク質とビタミン類がたくさん詰まっていますが、せっかくの栄養も茹でてしまってはほとんどが流出してしまいます。

しかも、茹でる事によって枝豆の風味も味も薄くなってしまい、栄養面からも味覚面からも勿体のないことに……。

そんな枝豆、一昔前は「焼いて」味も栄養も抜群の状態で食べていたんですよ?

枝豆の栄養

枝豆は、野菜の中でも豆類らしくタンパク質が豊富に含まれています。
しかも、もちろん野菜でもあるのでビタミンCビタミンB類がたくさん詰まっています。
さらに、さらに、枝豆は大豆……そう、女性に優しい大豆イソフラボンも含まれた、最高の食材なのです。

野菜と豆類のいいとこ取りの食材、枝豆に期待できることはたくさんあります。

  • ビタミンB1でアルコール分解の手助け。
  • ビタミンCで美肌や美白、疲労回復の手助け。
  • カリウムもあるため「むくみ」とりにも。
  • 豊富なタンパク質は筋肉を作り、身体を支えます。

こうしてみると、日差しが強く、食欲が減退して夏バテを起こしやすい夏に最適の食材ですし、お酒と良く合うというのも納得できます。

枝豆とビール

枝豆の鮮度

そんな栄養豊富な枝豆ですが、実は意外なことに足も早いのです。

枝豆は収穫後も呼吸や成長を続ける特性があるのですが、今時は枝や根を取った「さや」だけのものを袋詰めにして売っていることが多く、その場合、枝豆は自分を活かすためにどんどん箕中の「ショ糖」を使い続ける事に……。

このショ糖。枝豆が甘いと感じる味の元であり、栄養素でもあります。

ですので、買った枝豆を1日放置しておくだけで、このショ糖が半分以下になってしまうのです。

もちろん、枝付きや、根つきの物を選ぶことによってショ糖の減少を半分以下まで抑えることも出来ますし、「冷凍枝豆」を使うことでも栄養素減少を抑えることができます。

とは言え、お手軽に食べることのできる「さや」だけの物の方が忙しい現代では料理しやすいでしょうし、その場合は「買ったその日の内に食べる」を徹底して、甘くて栄養価のある枝豆を食べるようにしましょう。

枝付き枝豆

枝豆は焼こう

枝豆は足が意外にも早いということはわかっていただけたかと思いますが、枝豆は「茹でる」ことにも弱かったのです。

枝豆のビタミンC自体は、加熱に強く壊れにくいのですが、お湯に浸かることによって、ビタミンCの5割がお湯側に流出してしまいます。

また、枝豆にはビタミンCやビタミンB以外にも、代謝を向上させる効果のある酵素「モリブデン」というものが含まれています。
そのモリブデンも、湯がくことによって9割以上も流出してしまうのです。

ですので、枝豆は茹でない方がGood。

でも、豆類は火を通さないとお腹を壊してしまいます。
どうしたらいいのかと言うと……「蒸し焼き」にするのが一番!!

栄養素はもとより、甘み・旨味もぐっとアップし、さらに焼かれたことにより香ばしさも増えて本当に美味しくなるのです!!

蒸し焼き枝豆の作り方

いくつか作り方があるので、ご紹介します。

【グリルで】

1洗った枝豆に塩をまぶし、アルミホイルで包みます。

2魚焼きグリルにいれ、中火で蒸し焼きにして、中まで火が通ったら完成。

【フライパンで(塩味)】

1枝豆をフライパンでから煎りし、焦げ目を付けます。

2フライパンに蓋をして、5分ほど蒸し焼きに。

3火が通ったら、オリーブオイルと塩をかけて、善T内に馴染ませたら完成。

【フライパンで(バター醤油味)】

1フライパンにバターを溶かし、枝豆を入れて弱火で炒めるように焼いていく。

2火が通ったら中火にし、醤油を回しかけて、全体に味が行き渡ったら完成。

焼き枝豆

おすすめは「バター醤油味」の枝豆です。

さやごと焼いているので、味は中まで染みていませんが、さやについたバター醤油がビールに良く合い、ちゅーちゅーとさやを吸っていたくなるほど美味しいのです。

あの熱いさやをフライパンで煎るだけで火が通るのかと心配になりますが、じっくり火を入れるとサツマイモと同じように糖が生まれ、より一層甘く、柔らかくなってくれます。

どうしても茹でたい場合は……

蒸し焼きがおすすめの枝豆ですが、どうしても茹でた枝豆が食べたい場合、ちょっとしたコツである程度栄養の流出も、味の低下も防げるポイントがあるのです。

茹でる際は、グラグラと沸騰したお湯の中にいれること。(水の状態から茹でると、より一層水っぽくなってしまいますし、栄養素も多く抜けてしまいます)

茹でるお湯(お水)は極力少なく、枝豆全体の3分の2~半分以下に抑えましょう。(時々鍋を返せば、問題なく茹でられます)

茹で枝豆

せっかくの枝豆、美味しく、栄養たっぷりな状態で食べましょう!!