メニュー

アボカドで栄養をとる本場の昔ながらの知恵

健康の知恵袋
アボカドで栄養をとる本場の昔ながらの知恵

世界一栄養価の高いアボカドは生で食べよう

森のバター」とも呼ばれるアボカドは、豊富な栄養素、特にアンチエイジング効果に最適な栄養価が期待できるとして、女性にとても人気のあるフルーツです。

亜熱帯・熱帯地方の植物で、日本では栽培が難しくほとんどが輸入品となりますが、中南米では数百年以上も昔から栽培されてきた、まさに人類を支えてきた食べ物。

実は、アボカドの木は、その実にたくさんの栄養分が必要とされるため、アボカドの収穫は毎年ではなく、隔年。

その分アボカドの実にはたくさんの栄養が含まれるんですね。

そんな世界一栄養価がある果実としてギネス認定もされたアボカドの栄養を、余すことなくしっかり食べられる方法を、本場メキシコのお婆ちゃんの知恵から拝見してみましょう。

アボカドの栄養素

アボカドは別名「森のバター」と呼ばれる他に「若返りの美容液」とも呼ばれるほど、アンチエイジング効果のある栄養素がたっぷり。

  • 抗酸化作用のあるビタミンE
  • ビタミンB群
  • ビタミンC
  • ミネラル・カリウム
  • オレイン酸・リノール酸

これら栄養価がたっぷり含まれているので、アンチエイジング効果はもちろん、コレステロール値を抑える効果もあります。

海外では、病院食としてスープで出される理由がわかりますね。

アボカド

アボカドの保存方法

通常、日本でもスーパーで購入したアボカドは追熟が必要な状態で売られています。

ですが、アボカドは低温にとても弱く、4.5度以下の温度に長時間晒してしまうと、維管束(植物に栄養や水分を運ぶ管。ぱっと見繊維質の束に見えるものもある)が変化してしまい、味が美味しくなくなってしまいます。

5~7度くらいであれば、30日くらいは保存が可能で、室温に戻すと正常に追熟されるので、「保存したい場合は5度以上10以下」で「追熟したい場合は室温で保存」するのがポイント。

因みに、アボカドはエチレンガスによって、より早く追熟してしまうため、長期保存したい場合は風通しのよい場所で保存しましょう。

間違っても、エチレンガスが出やすい「リンゴ」と一緒に保存しないように。
もちろん、早く熟したいときはリンゴと一緒に置いておくと良いでしょう。

アボカドは生で食べよう

さて、これだけ多くの栄養素を持っているアボカドですが、低温に弱いのと同時に、栄養素自体は「熱」にとても弱い食べ物です。

加熱することによって、ビタミンB群やビタミンC。
カリウム・ナトリウムは半分以下になってしまいます。

もちろん、オレイン酸・リノール酸といった、不飽和脂肪酸の中には熱でその動きが鈍くなるものもあります。

また、ビタミンB6に関しては、なんと3分の1まで流出してしまいますので、アボカドを食べる時は絶対に生がおすすです。

アボカド

美肌効果を狙うアボカドとよい組み合わせの食材

アボカドは、日本の場合「切ってお醤油を付けて」食べるのが、一番お手軽な食べ方として知られています。

ですが、美肌を狙うならアボカドは「サーモン」と一緒に食べるのがベスト。

サーモンに含まれるコラーゲンを、アボカドのビタミンCが吸収し安くしてくれる上に、ビタミンEが美肌の底上げをしてくれます。

アボカドサーモン

また、アボカドと「トマト」も良い組み合わせ。

トマトに含まれる「リコピン」は脂質と一緒に撮ることで、体内吸収率が4倍も向上するという特性を持っています。

油と一緒に食べても良いのでしょうが、アボカドには質の良い脂質が含まれていますので、アボカドと一緒に食べることで、過剰な油分を摂取することなく、トマトのリコピンもしっかりと吸収することができるのです。

アボカドサラダ

種にもある栄養素

アボカドの中央にデンとある、あの大きな種にももちろん栄養素がたっぷり。

ビタミンやミネラルが実と同じくらいある上に、水溶性食物繊維も豊富なので、腸内環境の改善にも一役買うことができます。

もちろん、そのまま種を食べるのは無理な話なのですが、沸騰したお湯に種を入れ、10分ほど煮出したものをスープとして味を調えて飲めば、種の中にある栄養素も余すことなく採ることができます。

アボカドを食べられるのは人間だけ!?

こんなに栄養豊富で、人間には抱えない食べ物であるアボカドですが、実は、実・種・葉には「ペルシン」という、殺菌作用のある毒素が含まれています。

通常、人間には無害なのですが、鳥・齧歯類・犬や猫でも中毒症状を起こすと言われているため、健康に良いからといってペットに与えるのは止めましょう。

因みに、人間でも「ゴムアレルギー」の人は、アボカドに対してもアレルギー症状・中毒症状を起こすことがあると言われていますので、アボカドを食べて具合が悪くなった方や、ゴムアレルギーの方は、ムリしてアボカドを食べたりしないようにしましょう。