衣類の手入れにお酢が重宝!?お酢でできる昔ながらの知恵
調味だけに収まらない「お酢」の洗濯ワザ
今時は洗濯機にポンと一つ投げ込むだけの、固形の洗剤もあるため、洗濯物は楽に、手早くできるものですが、スーツのてかりや折りジワなどのメンテナンスは洗剤でできるものでもありません。
クリーニングはマメに持って行くほどでもない衣類手入れや、洗濯機そのものの手入れなど、「お酢」が一つあれば、実は手早く、簡単にできるのです。
そんな「お酢」を使った、洗濯機周り・衣類の手入れの昔ながらの方法をお伝えします。
アイロンでは取りにくい「折りジワ」にお酢をシュ
1日履いたスカートや、ズボンの裾を下ろしたときにできてしまう、元の折りジワなどはアイロンをかけてもなかなかとれません。
ましてや、ムリして高温のアイロンをかけてしまうと、生地がテカテカになったり、焦げてしまう可能性も出てきます。
そんな時は「お酢」でパリっとシワ伸ばし。
- お酢を水で2倍に薄め、その酢水を使い古しの歯ブラシなどに付けます。
- そして、その歯ブラシでシワの部分を擦り、酢水を染みこませていきましょう。
- その後、「押しつけるように」アイロンがけをすると、折りジワが綺麗に伸ばされ、ぱりっとした見た目になります。
【注意】
シミになる可能性のある生地にはやらないようにしましょう。
念のため、生地の目立たないところに酢水をつけて、試してみてからにしましょう。
レーヨンなど、元からアイロン禁止の生地には使わないでください。
また、アイロンがけOKの生地であっても、高温で長時間押しつけると焦げができてしまう可能性があります。
十分注意して、試しましょう。
衣服のテカリにもお酢が利く
制服のブレザーやスカート。
スーツのズボンなどは、使用していくにつれ、摩擦などから生地がテカテカになってしまいますが、そのまま着続けているとくたびれた印象になってしまうことも。
ですが、お酢はそんな衣服のテカリも解消することができるのです。
【お酢でテカリを和らげる方法】
- お酢を2倍に薄め、酢水を作ります。
- その酢水をスプレーボトルに入れ、テカリのある衣服に吹きかけます。
- 軽くブラッシングしていくと、テカリを和らげることができます。
【お酢でテカリをしっかりと抑える方法】
- お酢を2倍に薄め、酢水を作ります。
- タオルに酢水を含ませ、絞ります。
- そのタオルで生地のてかっている部分を叩くようにし、酢水を生地に染みこませていきます。
- その後、当て布をしてアイロンをかけると、テカリが目立たなくなります。
どちらの方法も、テカリを抑える方法ですが、しっかりとテカリを抑えたい場合は、アイロンがけの方向で。
たまの手入れでしたら、スプレーしてブラッシングの方向で大丈夫だと思います。
お酢をかけると衣服にお酢の臭いが付いてしまうと心配になるかもしれませんが、お酢は蒸発すると共に衣服に染み付いていた臭いを持って行く性質もあるため、逆に消臭効果が期待できます。
【注意】
白い生地など、シミが気になるそうな衣類には使用しないようにしましょう。
また、アイロンがけの際は当て布をしないと、余計にテカる可能性がありますので、ご注意ください。
洗濯槽の汚れにもお酢が便利
洗濯槽は、見えないだけで、その裏側はとても汚れています。
カビや雑菌が繁殖しやすいので、小まめなお掃除がおすすめなのですが、洗濯槽クリーナーをワザワザ購入するのも少し手間。
また、漂白剤などをつけ置きしても良いのですが、ツンとした臭いが気になることもありますし、ペットを飼っているお家ですとなかなかやりにくいことでしょう。
そんな時には、やっぱりお酢。
- 洗濯槽に水を張り、つけ置き設定に。
- カップ1杯ぶんのお酢を注ぎ、10~15分ほど軽く洗濯槽を回します。
- その後、1~2時間。できれば一晩放置すると洗濯槽のカビや汚れが落ちます。
- 溜めていたお水に汚れが浮くため、放置語はしっかりと水を抜くようにしましょう。
【注意】
使用した酢水に洗濯物を入れて、再利用しないようにしましょう。
場合によっては水面に黒い汚れが出てきます。
その場合は、網や煎らなくなったストッキングを広げた物などで、汚れを取って、排水するようにしましょう。
このように、洗濯周りで重宝するお酢。
使用するお酢は、米酢でも穀物酢でも大丈夫ですが(リンゴ酢やベリー酢などは甘いので、避けるようにしましょう)カーペットにされたペットのお粗相の掃除などでも、臭い消しに重宝するので、お酢を購入する際は、コスパの良い大きなボトルで購入しても良いかもしれませんね。