1週間でタマネギのポリフェノールを増やす昔ながらの知恵
知らないと損するタマネギのポリフェノールを大幅に増やすコツ
炒め物やお肉との相性もバッチリ。
料理には欠かせないタマネギですが、その栄養素はかなりの優れもの。
タマネギの栄養素といえば、血液をさらさらにしてくれるポリフェノールが有名ですが、そんなタマネギのポリフェノールを「勝手に・手間なく」4倍にも増やせる方法があったのです。
今回はそんな、タマネギに焦点を絞ってみましょう。
タマネギの栄養
タマネギは「血液サラサラ」の塊。
タマネギの実(普段私たちが口にする白い部分)には「アリシン(硫化アリル)」が含まれており、血栓や動脈硬化予防に役立つ、血液さらさら効果があります。
そして、タマネギを包む茶色い皮のほうには、ポリフェノールの一種「ケルセチン」という、これまた血液をサラサラにしてくれる優れた成分が含まれているのです。
【アリシン】
硫化アリルとも呼ばれる硫黄化合物の一種。
タマネギの匂いの元で、ニンニクやネギにも含まれています。
- 疲労回復
- 抗菌殺菌
- 血糖値抑制効果
- 血行促進効果
- 食欲増進
- 代謝促進
- がん予防効果
などの効果が期待されています。
ただし、アリシンは殺菌効果や腸内活動活発化の効果が強いため、食べ過ぎると胃腸障害が起こったり、血が止まらなくなったりという弊害が起こる恐れがあるため、食べ過ぎに注意しましょう。
【ケルセチン】
タマネギの皮に多く含まれているポリフェノールの一種。
- がん細胞の増殖抑制
- 抗酸化作用
- 血行促進効果
- 脂肪吸収抑制効果
- デトックス効果
- アレルギー抑制効果
上記のような効果が期待されています。
タマネギの皮って食べられるの?
タマネギの皮には、白い部分の約1300倍ものケルセチンが含まれていると言われています。
ですが、歯ごたえ的にも味的にもタマネギの皮をぱくぱくと食べるのは難しいかと思います。
そんな時は「タマネギ茶」にするというのもありでしょう。
【タマネギ茶の作り方】
- タマネギを風通しのよいところに干して乾燥させる
- 乾燥したらジップロック等に入れて、よく揉んで粉状にする
これでもうタマネギ茶の完成です。
後は、飲むときに水3杯を沸騰させその中に、乾燥させたタマネギ茶を「ひとつまみ」入れて、「水の量が半分になるまで煮詰めて」完成です。
昔の人はタマネギの皮だとしても、余すことなく利用する方法を考えていたのです。
少し香ばしく、甘い、素朴な味なので食事にもあいますので、ぜひ試してみてください。
もし、乾燥させられるような場所がない場合でも、オーブンにタマネギの皮を入れて、焦がさないよう低温で乾燥させて作っても大丈夫です。
タマネギ自身のケルセチンを増やす方法
タマネギの皮は「タマネギ茶」にして飲むと、余すことなくケルセチンを摂取することができて、一石二鳥なのですが、普段食べるタマネギ本体にもケルセチンを増やす方法があったのです。
実はケルセチン、日光に当てることによって、可食部分のタマネギでも増やすことができるのです。
ですので、タマネギを買ってきたら皮を剥き、天日にさらしましょう。
すると、細胞を守ろうとしてタマネギの中にケルセチンが増えて行き、なんと1週間で4倍にもなるのです。
欧米ではタマネギは風通しのよい場所につるして、干すかのように長期保存しますので、梅雨時期や炎天下の下でなければ保存が利きます。(場合によっては5ヶ月も!!)
但し、日本の場合湿度が高いので、常温で2ヶ月、冷蔵で1ヶ月と言われていますし、皮を剥いてしまっているので、1週間以上は日光にさらして放置しないようにしましょう。
また、新タマネギは水分が多く傷みやすいので、できるだけ早めに食べるようにしましょう。
タマネギの最強の食べ方
タマネギは「皮はお茶にして」。
可食部分の白い実は、「日光に1週間ほどさらしてケルセチンを4倍に増やして」から食べるとお得。
ケルセチンは加熱にも冷凍にも強いのですが、水には流れてしまいますので、スープや煮込み料理に使用して、汁もしっかり飲んでしまいましょう。
また、アリシンはみじん切りにすることによって活性化するので、タマネギは「皮は煮出してタマネギ茶。本体は日に当ててみじん切り」にして食べると、血液サラサラの最強の野菜になります!!
タマネギ丸ごと美味しいレシピ
タマネギを丸ごと食べられる、簡単で美味しいレシピをご紹介します。
【タマネギご飯】
■材料■
- タマネギ……1個
- ご飯……2合
- 塩……少々
- バター……小さじ1
■作り方■
- 「皮を剥き日光にさらしてケルセチンを4杯に増やしたタマネギ」の頭とお尻の部分を切断、頭の部分に十字に切り込みを入れますす。
- お米をとぎ、炊飯器に入れ、規定量の水を入れたら①のタマネギを真ん中にドンと入れます。
- さらに塩をひとつまみ入れ、規定の時間通りの炊飯をしましょう。
- ご飯が炊きあがったらバターを入れ、タマネギを切りながらご飯を混ぜて完成。
タマネギを丸ごと1つ無理なく食べられ、バターの風味でピラフのように食べられるので、おすすめです。