バナナを長持ちさせて栄養価もあげる昔ながらの知恵
最長一ヶ月の長持ちバナナ 栄養も増やせる一石二鳥の裏技
栄養価もあり、アンチエイジング効果も抜群。
腹持ちもいいので、ダイエットにも最適な「バナナ」ですが、傷みやすく、すぐ黒ずんでしまうのが難点。
そんなバナナをいつでも食べられるようにする、手軽な保存方法と、栄養価を増やすお得な方法を、バナナの本場の南国から学んでみましょう。
バナナの栄養価
バナナにはポリフェノールが豊富で、その量は赤ワイン・緑茶に続き、身近な食材第3位。
ポリフェノールの他にもかなり栄養が豊富です。
- タンパク質
- カリウム
- マグネシウム
- ビタミンB1・B2・B6
- ナイアシン
- 葉酸
- 食物繊維
- セロトニン
このように栄養価が高いので、カロリーが高く思われがちですが、バナナは1本86キロカロリー。
ご飯だとお茶椀半分、食パンだと6枚切りのパンのたった2分の1程度のカロリーしかないのです。
もちろん、果物の中では高カロリーですが、パンやご飯を食べるよりはるかに低カロリーであることは注目すべき部分ではないでしょうか。
そして、バナナを食べることによって得られる効果も多種多様。
- 便秘改善
- 免疫力向上
- 集中力向上
- ダイエット好悪か
- アンチエイジング効果
- 生活習慣病予防
このように、バナナには嬉しい効果が期待できます。
ただし、普通のご飯+バナナを毎日毎日繰り返すとどうしてもカロリーが高くなってしまうので、週に2~3本以内に止めておくとよいでしょう。
また、朝バナナといって、ダイエットのために朝食をバナナ1本で済ます……というやり方も広まりましたが、それは「忙しい朝に何も食べないで外に出るよりも、バナナ1本でも食べていった方が全然マシ」ということからきたものですので、バナナだけを食べていればよいわけではないことは、覚えておきましょう。
熟成具合で栄養が変わるバナナ
通常スーパーで売っているバナナは、まだ青い状態で売られているかと思います。
これは、バナナが熟しやすく、腐りやすいため輸出の際にまだ青い状態で運ばれてくるからなのですが、バナナは熟成具合で栄養価、つまり健康への効果が変わってくる珍しい食べ物です。
【青いバナナ】
青いバナナには食物繊維が豊富で、フラクトオリゴ糖が豊富に含まれています。
そのため、便秘解消によく、また、この時点ではまだ糖度も低いため、ダイエットを心がけている方には青いバナナを食べるのがおすすめです。
もちろん、歯ごたえもあるので、柔らかいバナナよりもお腹が膨れる感じがあるでしょう。
【熟したバナナ】
全体的に黄色くなったバナナは、一番栄養価が高く、ミネラルやビタミン、セレスタミンなども多く含まれています。
ブドウ糖など糖度も上がっているため、疲労回復や運動をする人の栄養補給などに最適でしょう。
【黒い斑点が出たバナナ】
黒い斑点は「シュガースポット」と呼ばれるものなのですが、このシュガースポットが出たバナナは「完熟」の合図。
「リン脂質」という成分が増え、ポリフェノールが最大限に増加しています。
そのため、抗酸化力をもち、リン脂質が胃の粘膜を守ります。
ストレスを抱えている人、胃が弱い人、免疫力の向上を求めている人は黒い斑点が出るまで、バナナを熟して食べましょう。
バナナのベストな保存法
シュガースポットが出たバナナは、ポリフェノールが最大限に増やされていて、味も甘く美味しいのですが、この状態まで来るとバナナは酸化しやすくなり、せっかく増えたポリフェノールもその効果が低下するようになってしまいます。
ですので、シュガースポットが出たバナナは「冷凍保存」するのが一番。
バナナの皮を剥いた後、ラップで包み冷凍し、あとは、食べる前に自然解凍するだけ。
最長1ヶ月間保存することができるので、大きな房を購入し、週2~3本食べるのに丁度よい保存方法でしょう。
もし、解凍するのが面倒だという場合は、ラップで包んだ後、手のひらで軽く、バナナが平たくなるように押しつぶしてから冷凍してみましょう。
その後は、ラップをバナナの皮のように剥いて、食べるだけ。
平たくなっているので、「シャク」っと柔らかく、まるでバナナのアイスを食べているように美味しく食べることが出来ます。
冷凍バナナの食べ方
そのまま食べても美味しい冷凍バナナですが、色々な食べ方でも美味しく食べられます。
【ヨーグルトに入れて】
冷凍バナナを解凍したらヨーグルトに入れて、軽くスプーンで潰して混ぜて食べると、ほんのりと甘くなり、栄養価もかなりよくなるので、忙しい朝の朝食におすすめ。
【牛乳と混ぜて】
冷凍バナナを手でちぎり、牛乳とともにミキサーにかけると、あっという間にスムージーになります。
イチゴやオレンジを入れても、美味しく飲めるので、食欲のない暑い日の朝やデザートに最適です。