昔ながらの知恵で畳のメンテナンスを手軽にやろう
畳のメンテナンスを身近な物を使って簡単に行う方法
今時は、畳のある家は少なくなってきてしまいましたが、まだ築10年以上の家に畳のある部屋があるでしょう。
また、団地などは畳のある部屋もありますし、日本人にとって落ち着く空間として残されています。
ですが、畳というのは汚れたり傷んだりしやすく、昔の人は半年、1年に一度は畳を交換したりして、清潔感を保っていました。
今時は残念ながら、引っ越しの時などでしか畳のメンテナンスや交換をしないため、汚れてしまうと部屋全体が汚く見えてしまいます。
そんなメンテナンスしにくい畳を手軽に、綺麗に手入れをしていく方法を、昔の人の知恵から学んでみましょう!!
畳が焦げてしまったときは「オキシドール」を使おう
タバコを吸っている人あるあるなのですが、うっかり灰を落としてしまったり、タバコを持ったまま手をついた拍子に、タバコで畳を焦がしてしまう……なんてことがあります。
自分の持ち家でも、奥さんにばれたら大目玉。もちろん、賃貸では、タバコのコゲは借り主の負担になってしまう場合も。
そんな畳につけてしまったタバコのコゲは、漂白作用のある「オキシドール」で解決できます。
まず、オキシドールを布に浸し、それで焦げた部分をぼかすようにして叩いていきましょう。
軽いコゲ程度でしたら、コゲの黒い色が落ちて、目立たなくなります。
深く焼いてしまった場合はキズのようにえぐれてしまいますが、焦がしてしまったことはバレにくくなるでしょう。
畳にガムを落としてしまった時は「シンナー」で
子ども部屋が畳の部屋だと、よくある話なのですが、うっかり落としたガムを踏んづけてべったり畳に着けてしまったり、子どもがガムを落としてしまったことに気がつかず、畳の上で固まってしまったなんてことはありませんか?
そんなどうしようもない事態でも、シンナーがあれば大丈夫。
布にシンナー(もしくはベンジンでも大丈夫)を浸し、ガムを拭き取ると、ガムのネバネバもあっさり拭き取ることが出来ます。
もちろん、小さなお子様の近くではシンナーを使ったりしないよう、換気に気をつけてお掃除をしましょう。
畳にカビが生えちゃった!?大丈夫「アルコール」で消毒です
湿気の多い日本では残念ながら、畳にカビが生えるなんてことは日常茶飯事。
そんな畳のカビには「アルコール」。
アルコールを浸した布でカビた部分を拭くと、カビがとれる上にその後のカビ予防にもなって一石二鳥です。
また、アルコールではなくとも「木酢液」を使用しても同じ効果を得ることができますが、木酢液はホルムアルデヒドなどの毒性のある物質が含まれている場合もあり、あまり安価な物を買ってしまうとそういった物が濾過されていないこともあるので、ご注意ください。
畳のへこみはアイロンで直せる!?
畳の上に重さのある家具を置いておくと、時間の経過と共にくっきりと後が残ってしまうケースがあります。
そのままだと気がつかないのですが、模様替えなどをすると畳のへこみが気になったりしますので、そういった場合は「アイロン」でふっくら元通りにしてみましょう。
【アイロンで畳のへこみを直す方法】
- 水で固く絞ったタオルを、畳のへこみの上に乗せます。
- タオルの上からアイロンをかけていきます。
- ある程度アイロンをかけて、畳が元にもどってきたらドライヤーで湿り気を乾燥させていきましょう。
この方法、実は「カーペット」でも使える技で、畳と同じように重い家具を乗せて跡が残ってしまった場合でも、水で濡らしたタオルを乗せて、アイロンをかけるとふっくらしてきます。
因みに、カーペットの場合は、最後のドライヤーで湿り気を飛ばす際は、繊維を整えるようにして乾かしていくと、より元の形に戻りやすくなるでしょう。
畳に醤油をこぼしたら擦らず「粉物」をかけましょう
畳にうっかり醤油をこぼしてしまうこと……ありますよね?
そんな時に慌ててゴシゴシと擦ってしまうと、汚れがどんどん畳に吸い込まれて、逆にとれにくくなってしまいます。
ですので、そんな時は「小麦粉」か「クレンザー」か「重曹」といった、「白い粉」が重宝します。
【畳の汚れの落とし方】
- 乾いたタオルやキッチンペーパーに醤油の水分を吸い取らせます。その時ゴシゴシ擦らないように。
- 小麦粉・クレンザー・重曹のどれかを醤油をこぼした部分に振りかけ、粉に吸わせていきます。
- 最後にお湯で固く絞ったタオルで、汚れを吸い込んだ粉を「つまむように」取っていきます。
- 最後の最後に、掃除機絵残った粉を吸い取れば、汚れが畳に染みこまずに綺麗にすることができます。
因みに、醤油ではなく「インク」を溢してしまった場合は、同じような方法で粉物の代わりに、「牛乳」を使うと綺麗に汚れを中和することができます。
仕上げに水拭きからのから拭きをしましょう。