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小松菜のビタミンCを長く守る昔ながらの知恵

健康の知恵袋
小松菜のビタミンCを長く守る昔ながらの知恵

小松菜は冷凍保存でビタミンCをアップできる!?

おひたしに和え物に、うどんやお鍋に入れても美味しい小松菜は、常に常備しておきたい野菜の一つ。

アクも少なく、物によっては茹でなくても食べることが出来ますし、何よりビタミンCが豊富で毎日少しずつ食べていきたいのですが、問題は足の早さ。

葉物特有の鮮度の劣化が2~3日で葉をしなしなにさせてしまい、それと共にビタミンやミネラルなどの栄養価もあっという間に消滅していってしまいます。

そんな小松菜の鮮度を保ち、かつビタミンCを守る保存方法が「冷凍」。

もちろん、ちょっとしたポイントでよりよい栄養状態で保存することができるので、常備野菜として小松菜を買いだめしたりするご家庭は、ぜひ読んでみてください。

小松菜の栄養素はビタミンCだけじゃない!!

ほうれん草

ほうれん草と比較して、鉄分でちょっと劣った葉物……と見られがちな小松菜ですが、実はかなりの優等生。

鉄分、ビタミンCは実はほうれん草よりも多く含まれており、カルシウムに関しては、なんとほうれん草の4倍もあるのです。

当然食物繊維も多く、低カロリーな葉物野菜の中でもかなりの栄養を持っている食材なのです。

そのため、天然のマルチサプリと呼ばれるほどで、小松菜には色々な効能が期待されています。

【小松菜の成分に期待できる働き】

  • 骨粗しょう症予防・カルシウム補給
  • 免疫力向上
  • ストレス緩和
  • 貧血予防
  • むくみ改善
  • 高血圧予防
  • 肥満予防
  • 美肌効果
  • アンチエイジング効果

もちろん、小松菜をたくさん食べたからといって、このような効果をすぐに得られるわけではありませんが、継続して食べていくことで、その栄養は身体によい効果をもたらします。

因みに、昔の人は小松菜をすりつぶして飲むと疲れ目に効果があり、小松菜の絞り汁を耳の中にいれると、中耳炎が治るとして、民間療法にも使っていました。

小松菜の弱点

小松菜は葉物野菜の中でもトップクラスの栄養価を持っていますが、そのせいで成長点である葉先からどんどん水分が蒸発していきやすくなっています。

ですので、買っても2~3日で萎れてしまいやすく、保存が難しい野菜でもあるのです。

小松菜の保存は冷凍が一押し

ほうれん草

萎れやすく栄養価が落ちやすい小松菜は「冷凍」でその栄養価を守るのが一番。

茹でることでビタミンCやビタミンBが流出しやすいのですが、冷凍するとその「茹でる」という手間がなくなります。

さらに、生でサラダのようにして食べるよりも、一度冷凍することによって小松菜の細胞が壊れ、栄養も吸収しやすくなり、しかも茹でた物より食感もよくなるという、一石二鳥の保存方法なのです。

このように冷凍保存することにより、冷蔵では2~3日しか持たなかった小松菜が、2~3週間も保存することが出来るようになります。

小松菜は冬が旬。

旬を迎えた小松菜は甘みも栄養も豊富で、ビタミン不足になりがちな冬に日本人が作り出した、小松菜を食べて元気になりましょう。

【小松菜の由来】

江戸初期に「冬菜」と呼ばれていた物が、主産地だった地名より「葛西菜」と呼ばれ、その後、八代目将軍徳川吉宗が鷹狩りに小松川村(現江戸川区小松川町)で、この葛西菜を食べておの美味しさに感動し、「小松川村」から名前を取って「小松菜」と名付けたという説があります。

今でも、小松菜は小松川町の特産野菜になっており、東京都の数少ない生産量トップ3の野菜でもあります。

小松菜を冷凍保存する時のポイント

スムージ

  1. 小松菜を水洗いし、よく水分を切る。
  2. そのままビニール袋、もしくはラップに来るんで冷凍庫へ。
  3. 食べる時は、冷蔵庫に移すか常温で自然解凍し、そのまま切って食べるのがベスト。

お湯や水で解凍すると、せっかくのビタミンがほとんど全て流出してしまうので避けましょう。

解凍した小松菜はそのまま食べて大丈夫。

おひたしにしたり、ごま油と塩でナムルのようにして、極力調理時間を減らしたも物の方が栄養価が保てるので、忙しい主婦やOL、料理方法がわからない一人暮らしの若者におすすめです。

小松菜を冷蔵保存したい場合は……

おひたし

朝買い物に行って夕方使うから冷凍は別に……という場合でも、鮮度が落ちやすい小松菜は常温保存は避けたいところ。

そんな時は、小松菜が入っていた袋の中に水道水を「葉っぱ全体が」水没するくらいまで水を入れ、そしてその水を出し切ってから、「立てて」野菜室へ入れるようにしましょう。

もし、袋に入っていない場合は、キッチンペーパーを濡らして、それで包んで乾燥から守るようにして、やはり「立てて」冷蔵庫に入れるようにしましょう。

立てる際はコップなどに立ててもいいですし、飲み終わった後の牛乳パックを洗い、半分くらいに切ってそこに立てかけておくのもよいでしょう。