昔ながらの知恵で楽になる料理のテクニックあれこれ!
手間のかかる料理の下ごしらえも昔ながらの知恵を使えばあっという間!!
毎日の料理に欠かせない下ごしらえや、ちょっとした食材の痛みを取る手間……。
一つ一つはたいした手間ではないけれども、積み重なると毎日が嫌になってしまうほど手間になることも。
特に現代は共働きやワンオペ育児などで、料理に向き合える時間も少ない時代。
そんな限られた時間を有効に使えるようにするのが、実は「昔ながらの料理の知恵」だったのです。
昔は今よりも便利な家電は当然なく、ご飯一つとっても薪を燃やして、お釜で煮炊きしなくてはなりませんでした。
そんな一つ一つに時間のかかる料理中に手間のかかる下ごしらえはとても大変。昔の人は工夫を凝らし、簡単に手早くできる料理テクニックを編み出していたのです。
「焼きなす」の皮は竹串を使おう
夏になると食べたくなる「焼きなす」。
生姜醤油でもよし。麺汁をかけても美味しい焼きなすですが、焼いた後にパリパリ、シナシナの皮を剥くのが大変。
焼きたては皮がパリパリで剥きやすいのですが熱くて、火傷の心配がありますすし、冷ましてからだとしなびてしまって皮が身にくっついてしまいます。
そんな焼きなすは、「ヘタ」の近くに竹串を「横から」差し込み、串で皮を持ち上げるようにして下に向かって皮を剥くと、あっという間につるりと皮が剥けてとても簡単。
しかも、熱々のなすを手で持つわけではないので、火傷をする心配もありませんし、ストレスフリーです。
ポイントは、竹串を刺すときに、なるべく皮の際を狙って浅く刺すこと。
そうすると身を傷つけることなく、スルリと気持ち良く剥くことができます♪
水っぽいカボチャを買っても大丈夫「お茶」で煮るテクニック
カボチャはできたら「ホクホク」とした、栗のようなカボチャがいいのですが、時に水っぽいカボチャカを買ってしまうこともあるでしょう。
カボチャを切るのは一苦労する大変力のいる作業ですが、そうした水っぽいカボチャは意外とすんなり包丁が入ることでもわかります。
切るのは比較的楽なのですが、水分を多く含むカボチャは煮てしまうとベチャベチャっと、ちょっと残念な舌触りのものになってしまいます。
そんな水気の多いカボチャを美味しく煮たいのなら……「お茶」を使って煮てみましょう。
お茶には水分を排出させる効果があり、そのため、お水の代わりにお茶を使って煮ることによりカボチャの中に含まれる余分な水分が出てくれるのです。
もちろん、カボチャがお茶の匂いになる……なんて事もなく、ホクホクとした美味しいカボチャの含め煮が作れるようになります。
もし、お茶を使うのが勿体ない……と思ったら、お茶の出がらしをパックに入れて、一緒に煮込むだけでも水分が抜けて美味しく仕上がります。
しなびた野菜はレモン水に浸ける!?
冷蔵庫で保存していても、野菜は水分が抜けてしなびてしまうことが多々あります。
ただしなびてしまっただけならば食べることもできるのですが、ちょっと見た目にも悪いし……と考えてしまうところですが、レモン水があればそんな悩みもなくなります。
たっぷりの氷水をボウルに作り、その中にレモン汁を約半個分絞り入れて、しなびた野菜を5分ほど浸しておくだけ。
それだけで浸透圧の関係で野菜がシャッキリとし、見た目にも美味しくなります。
この裏技、レモンがなかった時代は「少量のお酢」と「砂糖」を混ぜてレモン汁の代用にしていたものですので、もし、レモンがなかったとしても大丈夫。
一人暮らしなどでは、一度で食べきれなかったレタスなどがしんなりしてしまうこともありますので、こうした裏技を使い、最後まで野菜を食べるようにしましょう。
ロールキャベツはお湯を使え!?
ロールキャベツは野菜とお肉を一緒に食べることのできる、子どもから大人まで愛されるメニューです。
ですが、お肉をキャベツで巻く際に、パリっとしたキャベツの葉が折れてしまったり、そもそも固くて巻けない……なんてことがあります。
そんな時には、芯だけをくり抜いたキャベツを、そのままボウルに入れて、上から熱湯をかけてしまいましょう。
蓋をして2~3分もすると、キャベツがほどよくしんなりと柔らかくなり、折れたり破れたりすることなく、楽にお肉を巻けるようになります。
因みに、先にボウルに熱湯を入れてからキャベツを入れてしまうと、お風呂のように熱湯が溢れて火傷をしてしまう可能性もあるので、順番は「キャベツ⇒熱湯」の順にするように心がけましょう。
青みがかかったトマトもあっという間に完熟に
夏になると美味しいトマトも、まだ青い内は固く、甘みもないため、熟すまでしばらく置いておくしかありません。
ですが、「砂糖」を使うと、トマトが熟すのが倍速以上になるんです!
- トマトを一口大にカット。
- 砂糖が溶けてしまいますので、トマトの種の部分は取り除きます。
- カットして種を取り除いたトマトに砂糖を小さじ半分~1杯ほどまぶして、ラップや真空容器に入れて密封し、冷蔵庫で半日ほど放置しておくだけ。
実際は熟しているわけではないのですが、甘みが増し、柔らかくなり、まるで完熟しているかのような状態になり、美味しく食べることができます。
特に子どもは完熟したものよりも、この砂糖がけのトマトのほうが喜ぶこともありますので、おやつ代わりに作ってみてもよいでしょう。