レタスの栄養を2倍多くとる昔ながらの知恵
昔の知恵でレタスの栄養も寿命も2倍にしちゃおう!!
サラダの土台「レタス」は、シャキシャキとした歯ごたえで、添え物としてもメインとしても美味しい葉野菜の主役。
食物繊維はたくさんあるのですが、実はレタスは栄養価がちょっと高くない野菜な上に、95%以上が水分なので火を通すと驚くくらいカサが減ってしまいます。
しかも、水分が多いため傷みやすく、毎日食べたいけど保存にも困る野菜。
そんなレタスの栄養を2倍以上跳ね上げ、寿命もがっつり延ばす裏技があったのです!!
水分がほとんどのレタスだけど免疫力は最強!!
レタスの95%は水分。
一応ビタミン類はそれでも含まれており、ビタミンCやβカロチン、ビタミンEもとることができる上に、豊富な食物繊維を兼ね揃えた女性には嬉しい食材です。
そのため、レタスを洗うときはビタミンCの流出を防ぐ必要があり、さっと水を流す程度で十分。
また、切ってしまうとそこからビタミンが流れてしまうので、切らずに丸ごと洗ってから、食べやすい大きさにちぎると良いでしょう。
ちょっとデリケートなレタスですが、免疫系の栄養素に関しては葉物界No1の実力者。
レタスには免疫細胞である白血球を活性化させ、がん細胞などを破壊させるTNF-αという成分が入っており、その量は葉物どころか野菜の中でNo1。
抗酸化力があると定評のあるブロッコリーからみても2倍の量があるのです。
また、ニンニクも免疫力強化で有名な野菜ですが、ニンニクは刺激が強く胃腸に負担がかかるため、量は食べることができません。
ですのでレタスは、免疫力を高め、がん抑制効果にも期待がかかっている野菜なのです。
因みに、昔テレビ番組で海外の女性が大量にレタスを欲して、食べている姿を見た医師である夫が、「妻がガンを煩っているのでは……?」と思い調べたところ、本当に小さな腫瘍ができはじめていたことがわかった……という内容が放送されていたことがありました。
この女性は後に手術をして元気に過ごしているそうなのですが、人間の本能が免疫力を高めるレタスを欲していたのではないかと言われていました。
こんなケースはとてもレアですが、それだけレタスには秘めたる免疫パワーがあるのかもしれませんね。
レタスの栄養を2倍以上多くとる方法
レタスを食べる時に、多くはサラダで生で食べると思いますが、実はレタスは加熱調理がおすすめ。
95%が水分のレタスは加熱することで量が半分になりますので、生の2倍以上量を食べる事が可能になるのです。
ただし、ビタミン類の流出を防ぐためにも加熱時間はできるだけ短く。
2~3分以内が理想です。
脂と合わせることで脂溶性ビタミンも吸収することができるため、レタスチャーハンなどがおすすめです。
因みに、加熱することで芯の周りの苦みも、甘みに変わって美味しく食べることができます。
芯にも大切な栄養が!!
※レタスの芯は白いものがおすすめ※
レタスの芯は多くの人が捨ててしまう、食べられない場所という認識がある場所です。
ですが、古くからレタスには鎮静効果があり、不眠に効果的であると言われていただけあり、芯には「ラクチュコピクリン」という鎮静効果のある栄養素が含まれています。
この「ラクチュコピクリン」は眠りを誘うメラトニンと似たような働きをする栄養素で、ローマ時代の医学書にもその効果が載っているほど。
19世紀末までにはレタスの乳液(芯の部分を傷つけると出てくる白い液体)を乾燥させたものを、イギリスでは医薬品として取り扱っていました。
とはいえ、普通に食べただけでは「グッスリ眠れた!」と睡眠薬代わりになる量はとれないので、むしろ安心して食べていただきたいのですが、リラックス効果のためにもレタスは芯までしっかりと食べておきたいところですね。
足の早いレタスを2倍に長持ちさせよう
水分の多いレタスはあっという間にしなびたり、変色したりしてしまいます。
ですので、レタスを保存する時はちょっと一手間。
レタスの成長点は芯にあるので、この部分をくり抜いてキッチンペーパーをつめこんだり、芯の切り口の所に水溶き小麦粉を塗るといった方法がありますが、もっともっと手軽にできるのが「爪楊枝を指す」。
芯の部分にぶすりと2~3本の爪楊枝を指すことで、芯の成長点が壊れ、1週間ほど冷蔵保存が可能になります!!
これは、通常そのまま冷蔵庫に入れると2~3日で傷んでしまうことを考えると、2倍以上の保存期間。
因みに、レタスは包丁で切ってしまうとそこから酸化が始まってしまうため、レタスの葉をとるときは手でちぎるようにしましょう。
調理時も、サラダにするときがあったとしても手でちぎって入れた方が酸化が遅くなりますので、おすすめです。