ツナ缶「オイル」と「水煮」栄養で考える食卓の知恵
どちらを選ぶ!?「ツナ缶」の「オイル」か「水煮」!!
ツナと言えば、「ツナ缶」をすぐに思い浮かべることがほとんどだと思いますが、あなたが普段買っているツナ缶は「オイル漬け」か「水煮」どちらを選んでいるかすぐにお答えできますか?
大半の人は「オイル漬け」も「水煮」も意識せず購入しているかもしれませんが、ちゃんと缶詰には違いが明記荒れているのです。
「オイル漬け」も「水煮」も美味しいツナ缶には変わりないのですが、味や栄養素、カロリーなどに違いはあるのでしょうか?
明日から違いがわかる購入者になる豆知識をご紹介します。
ツナのオイル漬け
ツナ缶というと真っ先にイメージされるのが、このオイル漬け。
魚を油に入れて低温で煮た、コンフィと言われる調理法の缶詰で、コクがありジューシーな味わいになるのが特徴。
そのまま食べても美味しく、1903年にアメリカでマグロをオイル漬けにして缶詰にした物からずっと続けてる定番です。
海外ではこのオイル漬けが一般的で、日本、もしくは日本の食材店以外ではほとんど水煮のツナ缶は見られないそうです。
オイル漬けのメリットとしては、不飽和脂肪酸のリノール酸が豊富で、味で選ぶなら「オイル漬け」と言われるほど。
デメリットとしては、オイル漬けの方が水煮よりも3倍ほどカロリーが上。
油漬けなので仕方がないといえば仕方がないのですが、気になる人は油を残してしまい、その油に溶け込んでいるDHAやEPAを取り損なってしまうので、栄養的にももったいのないことに……。
ですが、カロリーを気にしなければ、ツナ缶の油はとてもおすすめ。
例えば、パスタにそのままツナ缶の油を絡ませるだけで美味しいツナパスタに早変わり。
他にも、ツナ缶の油にレモン・塩・コショウを入れるだけでドレッシングにもなります。
時には、納豆や冷や奴にかけてもコクがあるので美味しい料理に早変わり。
とても重宝な一品です。
ツナの水煮
日本で初めてツナ缶が作られたのは昭和4年のこと。
その当時は植物油につけたオイル漬けオンリーだったのですが、時代の流れと共に、健康志向が高まり、野菜スープなどの水分で煮込んだ「水煮」が誕生しました。
このツナの水煮、低カロリーで高タンパクなのでダイエットに最適。
ツナ缶のスープを料理に使えば、栄養も丸ごと摂取することができます。
因みに、日本以外の国では、日本の食料を取り扱っているお店以外ではツナ缶の水煮は売っていません。
デメリットを上げるとすると、油分が少ないためパサ付きが気になるところ。
コクや味わいは断トツでオイル漬けなので、「味で選ぶならオイル漬け」「カロリーで選ぶなら水煮」と覚えておきましょう。
DHAやEPAには違いなし
味とカロリーには違いが生まれるオイル漬けと水煮ですが、気になるDHAやEPAには違いはありません。
オイル漬けのほうが、植物油に浸けている分リノール酸が含まれていますが、その分カロリーは多いので、一長一短。
もし、「味わいが物足りない」「けれどもカロリーが気になる」という場合は、水煮に「オリーブオイル」や「エゴマ油」などの健康油をちょい足しして食べてみるとイイでしょう。
その他色々ツナ缶
ツナ缶には「オイル漬け」と「水煮」以外にも色々と種類があります。
【使う魚が違う場合】
- ビンチョウマグロ
- キハダマグロ
- メバチマグロ
- 鰹
ビンチョウマグロを使ったツナ缶は「ホワイトミート」と呼ばれる高級品。
その他のキハダマグロ、メバチマグロ、鰹を使ったツナ缶は「ライトミート」と呼ばれる、リーズナブルな缶詰。
魚を食べてヒスタミンに当たりやすいと言う方は、ビンチョウマグロを避けて鰹などの缶詰を選ぶという選択肢もあるでしょう。
因みに「L」と書かれた缶詰はマグロ。「マイルド」と書かれた缶詰は鰹を使っているという表記でもありますので、自分の好きな原材料を選ぶ目安にしましょう。
【形状が違う場合】
身の形状が異なる事もあります。
- ブロック
- チャンク
- フレーク
ブロックは塊のままの身が缶詰に入っている物。ゴロゴロとした食感が楽しめます。
チャンクはブロックよりもやや小さめの塊が入っている物。サラダなどに使いやすい形状です。
そしてフレークは細かくほぐされた身が入っているツナ缶で、パスタやサンドイッチに使いやすいでしょう。
【液体が違う場合】
オイルと水煮以外にももっと細かい分類分けもできます。
例えば、オリーブオイル100%のものや、水煮に油を足したもの。
水煮も水で煮たものから野菜スープで似たものなど。
缶詰の表記をよく見ると、色々な情報が書かれているので、料理によって選んでみるととても楽しいでしょう。
因みに、これらの他にも食塩不使用のものなどもありますので、ヘルシー志向の方は「水煮」の「食塩不使用」を選んでみるとよいでしょう♪