西洋の薬草代表「ミント」の薬膳活用法
日本人にとっても馴染みの深い「ミント」は薬膳効果もすごかった!
西洋のハーブとしての認識の強いミントですが、飴やガム、お茶はもちろん、リップクリームや入浴剤、よくよく見れば歯磨き粉なんかにも使われている、最も身近なハーブと言えるでしょう。
そんなミントですが、さわやかな香りで我々を楽しませてくれるだけではない、素晴らしい薬膳効果のある「薬草」だったのです!!
ミントの全てを知り尽くし、ミントを楽しむ生活を送ってみましょう!!
ミントの効果
ミントは西洋のハーブ……つまり、生薬なのですが、その香りが気分をリフレッシュさせてくれるだけではなく、喉の痛みや熱冷ましとして大昔から活用されてきました。
気の巡りをよくしてくれるハーブは解熱・解毒作用があるため、発熱して体に熱がこもっている時や、喉が腫れて痛いときに進んで使われてきました。
残念なことに昔はミントなどを使って人々の体を癒やす医者や看護師のような存在だった女性が「魔女」として火あぶりになってしまった歴史がありましたが、ありがたいことに今でもミントの活用法は受け継がれています。
ミントのシーズンと保存方法
ミントの旬は5月~9月。
とはいえ、生のミントはなかなかスーパーに売っていないため見かけることはあまりないかもしれません。
ミントはとても簡単に育てることのできるハーブなので、ぜひ自分で育てて、旬のミントを楽しんでください。
※ミントの育て方は後ほど記載します※
先にも書きましたが、ミントは生で売っているものを購入することは少ないかもしれませんが、もしミントを選ぶことがあれば、緑が濃く瑞々しいものを選ぶようにしましょう。
保存方法は「ともかく新鮮に」!!
生葉を摘んだ場合はすぐに使うのがベスト。
もし、茎付きの状態でもらった場合は、そのまま水を入れたコップに挿して使うようにすれば数日間は保存できます。
ミントの育て方
ミントは数あるハーブの中でも群を抜いて育てやすいハーブ。
種の状態はもちろん。
挿し木(茎付きの葉をそのまま土に挿しても)でも大丈夫。
夏のアスファルトの照り返しがくるような場所ではどうしても葉が焼けてしまいますが、それ以外の日の当たる場所ならどこでも育ちます。
逆に、ミントはその強い生命力から、お庭の他の花を枯らして成長してしまうので、ガーデニングをやっている場合は気をつけるようにしましょう。
また、ミントは虫が付きにくく、一部の青虫が食べに来ることがある程度。
もしミントに虫が付いてしまった場合は、木酢酢などで追い払うようにしましょう。
ミントの活用法
なんにでも使えるミント。
育てているとドンドン成長していくので、色々な場面で使いたくなってくるところ。
手っ取り早いのが「ミント水」。
タンブラーなどの中にミントをひとつかみ入れ、お水と氷を入れれば軽き臭さもなくなった、さわやかなミント水のできあがり。
一緒にレモンや、レモングラスなどを入れても美味しいでしょう。
また、ミントをガーゼなどで包んで湯船に浮かせれば、夏に嬉しいさわやかなミント湯にもなります。
よい香りもさることながら、風呂上がりの火照った身体を優しく鎮めてくれるよい入浴剤となります。
他にもバニラのアイスと合わせればミントアイスになりますし、ミントを入れたお鍋でお湯を沸かせが簡単アロマにもなります。
ミントの香りが好きな方は、ぜひぜひ色々な使い方をしてください!
ミントのおすすめ組み合わせ食材
【熱があるときには+菊花】
ミントは体の熱を取る効果があるのですが、菊花にもミントと同様熱をとる効果があります。
基本的に菊花は乾燥した状態でお茶として売っていることがほとんどですので、それとミントをひとつまみ一緒に入れて、お湯を注ぐだけで熱を冷ますハーブティ―ができます。
少量の氷砂糖を入れれば、喉が痛いときにも飲みやすく、ミントが喉の炎症を抑えてくれます。
【喉の痛みに+桃】
ミントは体の熱を取るハーブなのですが、桃は「体の冷やしすぎ」を防いでくれる効果があります。
この二つを組み合わせると、熱を奪われることなく喉の痛みを和らげてくれる美味しい薬膳デザートができあがります。
食べ方としては、切った桃にそのままミントを添えても良いのですが、ミント入りのアイスを桃に添えても傷んだ喉に優しい一品になるでしょう。
ミントにもNGがあった!!
喉に優しく、食べやすい、身近なハーブなのですが、ミントは体を冷やす効果が強いため、冷え症の場合はミントの摂取量を減らすか、体を温める食べ物と一緒に食べると良いでしょう。
体を温めてくれる食べ物は、桃の他にも、シナモンやショウガなどがあります。