流行の「パクチー」香りに惑わされないすごい効果
独特な香りで若い女性に人気の「パクチー」はこう食べる!!
独特な香りで好き嫌いの分かれる「パクチー」。
数年前から日本でも大流行し始め、元々はベトナムなどの東南アジアの香菜としての認識しかなかったものが、日常の食卓にも並ぶようになりました。
この香菜。
香菜と書いてしまうと、「パクチー」の他に「コリアンダー」とどちらを指すものかわからなくなってしまいますが、実は「両方とも同じ物」。
中華料理で使うときの呼び名は「香菜(しゃんつぁい)」。
コリアンダーは英語読みで、タイやベトナムではパクチーと呼びます。
今回はわかりやすいよう、日本人に広く知られている「パクチー」という呼び名で統一して、このすごい栄養成分についてお伝えしていきたいと思います。
パクチーの主な成分と効果
【パクチーの主な栄養素】
- カリウム
- カルシウム
- ビタミンC
- βカロチン
- ビタミンK
【パクチーに期待できる効果】
パクチーは元々旧約聖書にもその名が登場するほど、歴史の古い食べ物。
※旧約聖書ではパクチー(英語読みなのでコリアンダー)のことを「マナ」と呼び、特別な食べ物としている※
もちろん、中国でも昔から薬膳として食べられており、特に寒い地方で身体を温める食材として活用されてきました。
パクチーの特徴として第一に挙げられる、あの独特の香りは気の巡りを改善させると言われ、ストレスを緩和し、消化を助け胃腸の働きをよくする効果があると言われています。
また、発汗作用があるため、発疹を改善したり食あたりを防ぐ作用があるとして中国ではよく使われています。
栄養価も高く、ビタミンCやβカロチンがたくさん含まれているお陰で、老化防止や抗酸化作用による美容効果もあるとされているので、若い女性が夢中になるのもわかりますね。
因みに、パクチーの種も葉と同じくらい薬効があり、整腸作用や滋養強壮によいとして、また、種に含まれる独特のスパイシーで甘い香りから、カレーの調味料としてインドではよく使われています。
もちろん、日本でもこのパクチーの葉や種を乾燥させた香辛料が売られています。
パクチーはヨーロッパから東南アジアに広く愛されている、歴史ある野菜だったのです。
良いパクチーの選び方と保存方法
パクチーの旬は5月~7月。
みずみずしく、色鮮やかな、「香りの強いもの」を選ぶのがポイント。
パクチーは乾燥させると香りが飛んでしまうので、すぐに食べる時以外は、濡らした新聞紙などに包んで冷蔵保存するか、刻んでからラップに包んで冷凍保存しましょう。
もし、パクチーが大量にある場合は「オリーブオイル漬け」にするのも手。
瓶にパクチーとオリーブオイルを入れて冷蔵庫で保存すれば、オリーブオイルにパクチーの香りが移り、良い調味料になります。
いずれにせよ、パクチーは日持ちしにくい葉野菜なので、早めに調理するようにしましょう。
パクチーにおすすめの+食材!!
【+「エビ」で冷え症改善】
エビは海鮮でありつつも、身体を温める作用があり、アンチエイジング効果もあるので、パクチーと合わせることでその効果が倍増。
作り方は簡単。
エビとパクチーを炒めて塩コショウで味付けするだけ。
いつものエビ料理に飽きたら、ぜひ試してみてください!!
※エビ入り生春巻きにしてしまうのもあり※
【+「お米&ウコン」で肝機能アップ!!】
お米を炊くときにウコン(カレー粉)を入れて、ターメリックライスを作ったら、そこにパクチーを添えるだけ。
パクチーには解毒作用があるのですが、そこにウコンの肝機能補助効果がマッチして、肝機能アップに役立ちます。
ちなみに、ウコンだけだと美味しくない……と思いますので、カレー粉を利用した方が良いでしょう。
もちろん、合わせて炊かずとも、冷やご飯を炒めて、そこにカレー粉を入れてもターメリックライスになります。
※カレーに添えるのもあり※
パクチーにもあるNG項目
流行ということもあり、パクチーを山盛りで食べる女性もテレビでしばしば見られます。
もちろん、問題の無い方にはいいのですが、皮膚が弱い方、アレルギー体質の方、蕁麻疹が出やすい方は要注意。
パクチーには少ないながらもアレルギー成分が入っており、問題の無い人にはなんともないのですが、場合によっては食べるとかゆみや蕁麻疹が出てしまう方もいます。
初めて食べる場合は「追いパクチー」などはぜす、少量ずつから試す。
痒くなりやすい方は、食べる量を減らしたり、アレルギーがある場合は食べないように注意しましょう。
また、パクチーは香りが命の食材ですが、香りが抜けやすいという問題点も……。
家庭菜園などで簡単に育てることのできる野菜なのですが、成長し過ぎると葉が固くなってしまったり、香りが失われてしまったりしやすいので、家庭菜園でパクチーを育てている場合は、若葉を使うようにしましょう。