明日も食べたい「豆苗」の活用法!!
1度買えばもう一度食べられる? お財布にも身体にも優しい「豆苗」の全て
中華料理の「豆苗炒め」で人気の「豆苗」。
あれが一体なんの豆の苗か知っていて食べている人は……少ないかもしれませんね。
豆苗とは「エンドウ豆」を発芽させた「苗」で、とても栄養価の高い、毎日におすすめできる優れた薬膳食材だったのです。
また、以外と知られていないことのもう一つは、「豆苗は2度食べられる」ということ。
「2度美味しい」などではなく、読んで字の如く「2回食べられることが出来る」野菜なのです。
そんな豆苗の全てを知って、お得に、美味しく、健康になってみましょう!!
豆苗の主な栄養素と効果
【豆苗の主な成分】
- βカロチン
- 葉酸
- ビタミンK
- ビタミンC
【豆苗に期待できる効果】
豆苗はβカロチンが豊富で、抗酸化作用のあるビタミン類の含有量が他の苗野菜の中では群を抜いて多いのでえす。
そのため、疲れ目や感染症予防に優れた効果を期待できる他、肝臓機能の働きを高めたり、代謝促進、高血圧、脂質異常症予防などにも効果的だと言われています。
代謝促進効果がわる割に、身体の熱をとってくれる効果もあるため、熱っぽいときにおかゆと食べたりしやすいのも特徴。
さらに、野菜でありつつも豆の苗なので、消化不良や下痢症の改善にも役立ち、ビタミン類のお陰で美肌作用も期待できる、嬉しい食材です。
豆苗の旬と保存方法
豆苗の旬は3月~5月ですが、基本的にハウス栽培な為、一年を通してスーパーで安く購入できる食材です。
良い豆苗の見分け方としては、葉が濃い緑色をしているものほど鮮度も栄養価もよいとされています。
因みに、あまり見ないかもしれませんが、同じ豆苗でも根っこがついていない「苗だけのもの」と、根付きの豆苗が売られています。
おすすめはもちろん「根付きの豆苗」。
これが、「豆苗は2度美味しい」と言われるポイントなのです。
もし、買ってきた豆苗が苗だけのモノだった場合は、冷蔵庫で保存し、すぐに食べるようにしましょう。
根付きの場合は袋の上部を開けて、上から少量水を流し入れ、「立てた状態」で野菜室や冷蔵庫に保存するようにしましょう。
※横に寝かしてしまうと、水が全部流れ出てしまいます※。
【豆苗が2度美味しい理由】
そしていよいよ豆苗が2度美味しい理由と言われる理由なのですが……。
根付きの状態の豆苗を買った場合、根の部分と緑色の苗の部分を切り離して、苗の部分だけを調理して食べますが、残った根の部分からもう一度、豆苗を育てて食べることが出来るのです!!
基本ハウス栽培の豆苗なので、白い根の塊を容器に入れて、日の当たるところに置き、水をかけておけば(だいたい根の半分くらいの量)、一週間後には買ってきたのと同じくらいの量・長さの豆苗が育つのです。
ちゃんと栄養を垂らして育てれば3回、4回と育つかもしれませんが、大抵2度目の栽培で根に残されていた栄養が抜けてしまい、3回目以降はさすがに育ちの悪いヒョロヒョロとした苗になってしまうので、食べるのは2回までがおすすめ。
それでも、豆苗はそれ自体が安い野菜なのに、さらにそこからもう一度育てることができるので、家計にメチャクチャ優しいのです!!
このようにだんだんと苗が成長していきます。
豆苗のおすすめ+食材
【+貝類ORいかORタコで「肝機能向上」!】
豆苗には肝機能を改善する効果のある栄養素が含まれているのですが、それと同じく、タコやいか、貝類にも肝機能の働きを助ける「タウリン」がたくさん含まれています。
それらを組み合わせるだけで相乗効果が出るので、豆苗を炒めるときに、ぜひ一緒にタコやいか、貝類も炒めて食べてみましょう。
基本的に、ごま油とニンニクと鷹の爪、そして「中華ダシの素」を入れれば、どの組み合わせでも美味し一品が出来上がります。
【+干しエビ&白キクラゲで「骨粗しょう症予防」!】
豆苗には豊富なビタミンCが含まれており、それは、干しエビに含まれる豊富なカルシウムの吸収にとても役立ちます。
また、白キクラゲにはビタミンDがたくさん含まれているため、骨の強化に相乗効果を発揮するのです。
これらを組み合わせるのに一番簡単なレシピは、「豆苗スープに入れること」。
白キクラゲ、干しエビ、豆苗を中華ダシのスープに入れて飲めば、美味しく、気軽に骨粗しょう症予防になります♪
豆苗のNGポイント
豆苗に限らないのですが、実は豆科の植物には、葉であっても茎であっても「レクチン」という毒が含まれています。
これは植物が外敵から身を守るための毒なのですが、これを接種してしまうと下痢・嘔吐といった症状に見舞われてしまいます。
ですが、レクチンは加熱したりすることによって流すことができますので、豆苗を食べるときは必ず加熱して食べるようにしましょう。