辛い二日酔い・胃もたれを天然の青汁で改善する昔の知恵
二日酔い・胃もたれは薬に頼る前に野菜で解消
お酒を飲み過ぎた次の日、気持ちが悪いし胃がムカムカ……。
頭が痛くなるのはもちろん辛いことなのですが、吐き気や胃痛は何も食べることができなくなってしまうので、お酒で弱った体にとって大ダメージ。
もちろん、二日酔いは大昔からある、人間の……困った習性。
昔の人は胃薬や吐き気止めなんてありません。
その代わり、身近にあるちょっとした野菜で、この辛い二日酔いの消化器問題を解決していたのです。
二日酔いだけじゃない「カブジュース」は胃腸に美味しい青汁
カブには「アミラーゼ」と呼ばれる、大根と同じ成分があります。
ですが、カブの方が大根よりも甘く、また、ビタミンCやβカロチンがたっぷり含まれた葉が多くついています。
アミラーゼは消化酵素の一種で、食べ過ぎ・飲み過ぎによる胃もたれに効果的。
また、葉に含まれる栄養分は抵抗力を高めてくれるので、ストレス性の胃腸障害、胃の疲れなどにもおすすめできるのです。
そんなカブで作るジュースのレシピは……。
【カブの葉ごとジュース】
■材料■
- カブ(葉付きの状態で)……1個
- 水………………………………70cc
- ハチミツ………………………大さじ1杯
■作り方■
①カブの葉と白い部分の付け根を切り落とし、砂が入らないようにします。
②白い部分はさいの目切りに、葉の部分は細かく切ってミキサーに入れます。
③②に水を加えます。
④③にハチミツを加え、さらによく混ぜて完成。
とても簡単で、意外と甘くて飲みやすいのがカブの葉丸ごとジュース。
どうしても飲みにくいようでしたら、キッチンペーパーや綺麗な布で漉して、汁だけを飲むのも良いでしょう。
夏の二日酔いにはきゅうりの絞り汁
夏は花火や海などでお酒を飲む機会が増え、そこに暑さや冷たいもので胃腸がぐったりしてしまうことが多々あります。
もちろん、二日酔いにもなりやすいため、冷蔵庫に1本はあるきゅうりで二日酔いの朝に飲む青汁を作ると良いでしょう。
きゅうりにはカリウムが多く含まれており、二日酔いの原因であるアセトアルデヒドの分解を促してくれます。
また、きゅうりには体を冷やす働きがあるので、火照った体を優しく冷やしてくれるため、朝に最適な1杯となります。
【きゅうりの絞り汁】
■材料■
きゅうり…………1本
■作り方■
きゅうりを丸ごとすり下ろして、キッチンペーパーや布巾で汁を搾ります。
たったこれだけで出来る簡単なきゅうりの絞り汁。
飲みにくい場合はハチミツなどを入れてものどごしがよくなりますが、きゅうりはかなり体を冷やす成分が強いので、冷え症の人や、下痢気味の時などはたくさん飲まないようにしましょう。
だいたい、1本分のきゅうりで十分です。
青くないけど……○○大根おろしは肝臓にまで効果的
青汁ではないのですが、二日酔いに非常にオススメなのが、大根おろし。
大根には解毒作用があるため、弱った肝臓が元気になる手伝いをしてくれる他、アレルギーの発生源となるヒスタミンを抑えてくれる働きも期待できます。
もちろん、大根おろしに含まれるアミラーゼは消化を助け、弱った胃腸の回復を促す最高の栄養素。
ですが、それだけでは物足りない……。
そんなときには、「ショウガ」を加える事で、最強の二日酔い対策が出来ます。
ショウガに含まれるショウガオールには、消化を助け、消炎作用もあるため、吐き気を緩和してくれることが出来るのです。
もちろん、大根だけ、ショウガおろしだけでもよいのですが、せっかくなので、ショウガ大根おろしで二日酔いを引きずらないようにしましょう。
【ショウガ大根おろし】
■材料■
- 大根輪切り………………1~2センチ分
- ショウガ…………………小さじ1欠片
- 醤油………………………少々
■作り方■
大根とショウガをすりおろして、混ぜ、そこに醤油を少量垂らすだけ。
おつまみのように、スプーンで食べていきましょう。
大人の場合はショウガが多くても大丈夫でしょう。
大根おろしを食べるのが苦手……という場合は、はやり漉して汁だけを飲むのもありですが、それよりもしょうが大根おろしとして食べた方が食べやすい気がします。
もし、大根おろしがない場合は、しょうがの薄切りを1枚口に含んだままでいると、5分くらいで胃もたれが軽くなります。
噛んでしまうと辛いので、口に含んでシート上のタブレットのようなイメージでそのままでいて大丈夫です。
また、生の大根は体を冷やしてしまいます。
冷え症の人や下痢気味の人は、あまりたくさん食べないようにしましょう。