早く治したい傷跡 昔の知恵で素早くキレイになろう!!
アザや擦り傷切り傷は自然の力を借りると早くキレイに治る!?
ちょっとしたときにぶつけてしまった脚のアザが消えない……。
転んだときの擦り傷が服に擦れてなかなか治らない。
結婚式も近いし、一刻も早くこの切り傷の痕を治したい。
そんな時に役立つのが「昔の知恵」「自然の知恵」。
私たちには本来、「自己治癒能力」という、体を修復してくれる能力が備わっています。
ですが、どうしても自然回復能力頼りだと時間がかかってしまいます。
そこで出てくるのが「自然の力」。
絆創膏や湿布などのなかった昔、先人達は自然にあるもので体の修復作用を促して、一刻も早い回復に勤めていました。
消毒のしすぎなどは体の常在菌までやっつけてしまいむしろ逆効果……と言うことが解った現代において、自然の力を借りて体の修復能力を上げていくことが見直されています。
それでは昔の知恵にはどんな『自然の薬』があるのか見てみましょう。
現代の力士も使っている技!? 「卵の薄皮絆創膏」
江戸時代初期の薬学書に書かれていた程の効果がある「卵の薄皮絆創膏」は、どうしても擦り傷の絶えない力士(お相撲さん)の間で、未だに用いられていると言います。
これは、卵の卵殻膜……卵の殻の内側になる薄い白い膜を擦り傷の部分に、絆創膏のように貼り付けるというやり方なのですが、卵殻膜にはペプチドと呼ばれる成分があり、ペプチドにはコラーゲン量を皮膚細胞の中で2倍に増やす効果があるため、キズの治りを早める効果があるのです。
擦り傷の表面を覆い、外部からの刺激からも守ってくれるので、洋服などで擦り傷が擦れて、いつまで経ってもジュクジュクして治らない、痛いといった事から守ってくれる効果もあります。
しかも絆創膏などと異なり、通気性が良いので蒸れることもないため、良くケガをするスポーツなどをしている人にはお勧めの治療法です。
擦り傷・切り傷にはごま油のバリアも効果的?
切り傷などの外傷を治すためには、傷口付近の雑菌が増えないようにするのがポイント。
ですが、消毒液をバンバン使ってしまうと、皮膚表面に居る常在菌や体の修復を手伝ってくれるはずの菌や白血球まで死んでしまい、逆に中々キズが治りにくくなることもあります。
昔の人はそういった傷口の治療に、黒ごまの油を利用してきました。
黒ごまに含まれるアントシアニンは抗菌作用に優れ、傷口を清潔にしてくれる他、ほどよい保湿を保ち傷口のバリアの役目も果たしてくれるのです。
ですので、同じゴマでも白ごまより黒ごまの方が効果的と言われてきたのは、このような理由があったのです。
使い方としては、黒ごまをすり鉢で丁寧にねっとりするまで擦ります。
それを直接傷口に塗るのですが、ゴマを擦るのが大変だったり時間が無い場合は、ごま油を使っても同じような効果が得られるので、傷跡の治りが早くなります。
治りにくいアザ消しには砂糖が効果的!?
打ち身の後、痛みは引いたものの、いつまでもアザが茶色く残ってしまっているという時に試してもらいたいのが「砂糖水の湿布」。
砂糖、もしあるようならグラニュー糖にお水を少量ずつ加えてドロドロにします。
それをガーゼやキッチンペーパーにのせて、アザの上に湿布のように貼ることで、血行を促進、アザが消えやすくなるというのです。
もちろん、ぶつけた直後に湿布をするとアザができにくくなるので、できればすぐに砂糖水の湿布を試してみましょう。
砂糖水から水分が抜け、パリパリとお乾いて落ちるようになったら取り替えの合図です。
因みに、普通の湿布を使う際は「ぶつけた直後は冷やす冷感湿布」「1日経ったら血行を促進するための温湿布」を心がけると、比較的早くアザが治りやすくなります。
飲んでアザ消し「アシタバ茶」
ちょっとぶつけただけなのにどす黒いアザが出来てしまったり、思いの外大きなアザになってしまうときは、もしかしたら鉄分不足なのかもしれません。
アザが出来やすい、治りにくいといった背景には大きな病気が隠されていることもあるのですが、体調に変化がなく、よくある話なのであれば、それは鉄分不足であることが多いので、「アシタバ茶」で鉄分補給をしてみましょう。
「今日摘んでも明日芽が出る」ということから「明日葉(あしたば)」と名付けられたほど生命力のあるアシタバには、赤血球の材料となるビタミンB12がたくさん含まれています。
日頃からこうしたアシタバ茶を飲むことによってアザができにくく、治りやすい体になるので、日頃運動をしており脚や腕をぶつけがちな人ほどオススメです。
若干青臭さを感じるアシタバ茶ですが、苦手な人は麦茶やほうじ茶で割ってみる等をして試してみてください。
アシタバ茶はスーパーやドラッグストアでも手軽に手に入ります。