軽い火傷は昔の知恵と自然の力でナチュラルに治しましょう!
少し赤味があって腫れてしまった程度の火傷には「自然の湿布」で痕を残さず治しましょう
火傷の基本的な応急処置はもちろん「冷やすこと」。
「あつい!!」
そう思ったらすぐに、服の上からでもよいので冷たいお水をかけること。
指先等なら氷水につけておくのもよいでしょう。
もちろん水ぶくれは体が「水分を出して幹部を保護しろ!!」と作ってくれた、いわば自然の冷水所。
自然と水ぶくれがしぼんだり、潰れたりするまでは、破かないようにしましょう。
もし、水ぶくれができないような火傷、広範囲の火傷、痛みすら感じないほどの深い火傷の場合はすぐに病院へ。
それ以外の、少し赤くなってしまった、腫れてしまった程度の火傷の場合、放置しがちですが、そのままにしておくと擦れて痛くなったり、日差しによって色素沈着を起こしたりすることがありますので、このような火傷の時は「自然の湿布」でしっかりと治す方法をお伝えします。
ヒリヒリする火傷には「リンゴのすりおろし湿布」
水ぶくれができるほどではないけど、いつまでもヒリヒリするような火傷の時は「リンゴのすりおろし湿布」がおすすめ。
皮付きのリンゴをおろし金でおろして、ガーゼで包んで貼り付けるだけ。
リンゴは冷やす効果があり、ビタミンも含まれているので、ひんやりとして気持ちがよく、痛みや赤味が早く和らぎます。
因みに、リンゴは空気に触れると黒く酸化してしまいます。
酸化したリンゴではビタミンの効力を得ないので、リンゴをすりおろすときはまとめてすりおろさず、湿布を作る度にリンゴをすり下ろすようにしましょう。
1日2~3回湿布を代える程度で大丈夫です。
火傷痕が気になる場合は「ジャガイモ湿布」
火傷は放置しておくと、大したキズでもなくても日差しや服の擦れで色素沈着を起こしたりするものです。
そんな火傷には「ジャガイモで湿布」をすることにより、ジャガイモのサポニンが炎症を抑え、痛みを鎮める上に、火傷痕を残り難くしてくれます。
作り方も簡単。
皮籠をすり下ろしたジャガイモを汁ごとガーゼに伸ばして、火傷した部分に貼ります。
これが乾いたら新しい物と取り替えるのですが、これだけで軽い火傷なら一晩で痕を残さずよくなります。
もし、頻繁に交換するのが面倒なときは、おろしたジャガイモに小麦粉とお酢を混ぜて、耳たぶ程度の固さにしたものを湿布しても同じような効果が得られます。
火傷以外のキズにも効く!? アロエの湿布は昔からの知恵
昔は一家に一つはアロエが植えてあったりしました。
それは、アロエが火傷や切り傷、擦り傷に効果的な植物だから。
日本以外でもアロエは重宝されており、欧米諸国、アロエが生える国ならば、日焼けの手当や美顔パックにまで大昔からアロエが使われてきました。
なぜアロエには炎症を抑え、キズを早く治す効果のあるのかというと、アロエには「アロエウルシン」という成分が入っているから。
あの「とろり」とした透明の粘液のような物が、アロエウルシン。
ちょっとした火傷なら、アロエの汁を付けるだけでも効果的なのですが、しっかりと治したい時にはアロエの皮を剥いたときに出てくる、ヌルヌルとした半透明の葉の中身と汁をガーゼに包んで、幹部を覆うようにしっかりと密着させます。
どの湿布にも言えることなのですが、汁気が滴って困る……という場合は、その上からラップを巻いて、包帯などで軽く抑えると汁が滴らず楽になります。
しかも、乾燥するのが遅くなるので、交換する手間が少しだけ減るという利点もあります。
ラップで幹部を巻く際はきつくなり過ぎないようにすること、そして蒸れすぎないようにすることを注意しましょう。
古今東西きゅうりは火傷の湿布薬
諸外国でも昔から体を冷やす成分がぎっしり詰まった「きゅうり」は火傷のお薬。
赤くなった火傷痕はもちろん、茶色く痕になってしまった箇所にでもきゅうりの湿布を貼ると、幹部が冷えて代謝が促されキレイになるのが促進されます。
きゅうりの湿布も作り方は簡単。
きゅうりを皮ごとおろし、その水分を保持した状態で幹部につけて、上からガーゼで包みましょう。
同じく、汁が滴る場合はラップを巻いてもよいのですが、小麦粉を混ぜて耳たぶ程度の固さに固めてから使ってもよいでしょう。
きゅうりの湿布は火傷の湿布としてだけではなく、日焼けした際の美白パックとしても有効なので覚えておいて損はありません!
もちろん水ぶくれができるほどの火傷や、ジュクジュクしてしまった火傷痕の場合感染症を引き起こす可能性もあるので、こうした治療法は使えませんが、ちょっとした火傷、色素沈着が気になる火傷痕には、昔の人の自然の知恵が有効です。