抜け毛が気になったら試してほしい昔の知恵
抜け毛は昔の人も気にしていた!? 気になる頭皮に自然の知恵
犬や猫には「換毛期」と言って、春先になると夏に備えて毛がたくさん抜ける時期があります。
そんな換毛期、実は人間にもあって季節によっては毛がかなり抜けることがあります。
それ以外にも加齢などによって毛根が弱くなり抜け毛が増える。
肩こり、首こりからの血行不良で毛が抜ける。
栄養不足だったり、栄養の方よりによって毛根の代謝が悪くなり毛が抜けるということもあります。
この内、加齢やシーズンによって毛が抜けることは仕方のないことなのですが、血行不良や栄養不足で毛が抜けてしまうことは自分の生活の中で十分に防ぐことができます。
特に、昔は「女は髪が命」という言葉が生まれるほど、黒く長い髪がもてはやされたので、ありとあらゆる抜け毛対策が研究されてきました。
そんな昔の人の編み出した抜け毛対策の中から、より簡単に、より手軽にできる3つの方法をご紹介したいと思います。
ごま塩油のマッサージで気持ちの良い抜け毛対策!?
髪が抜けることの原因である血行不良や栄養不足というのは、毛根につながる毛細血管が血流不足となって毛根や髪に栄養が届かなくなって起こるのです。
ですので、頭皮の血行を良くすることで栄養を含んだ血液が毛根に届き、健康で丈夫な毛が抜けることなく頭を覆ってくれるのです。
そんな頭皮の血行を促進するのに役立つのが「ごま油」。
ごま油には身体を温める成分やセサミンなどの栄養素があり、頭皮のマッサージには打って付け。
そこに塩を混ぜることによって毛穴の汚れを取るスクラブ効果を付随。
体に優しく、お財布にも優しい、頭皮用のマッサージオイルができるのです。
比率はごま油:塩=1:1。
大体大さじ一杯のごま油に同量の塩を混ぜるだけで完成。
お風呂タイムなどに、抜け毛の気になる箇所にごま塩油を刷り込むようにしてマッサージをし、頭皮が柔らかくなったら熱い蒸しタオルなどで頭皮に残ったごま塩油を拭います。
そのあとは普通にシャンプーで洗えば、頭皮と言わず、顔全体、頭全体がすっきりするでしょう。
南瓜の種で毛根に栄養を送りましょう
ごま塩油でマッサージをして、頭皮の血流を良くしても、そもそもその血液に栄養が足りてなければ抜け毛は防げません。
南瓜の種にはミネラルの一種である亜鉛と、ビタミンB2がたくさん含まれています。
亜鉛もビタミンB2も健康な髪の毛には欠かせない重要な栄養素。
その栄養素が大切であることを、栄養学などが生まれるずっと昔から先人たちは知っていたのでしょう。
昔の人は髪が抜けるようになってくると、「南瓜の種を食べる」という自然療法を行ってきました。
南瓜から種を取ったらワタをとり、バラバラにほぐし、水で洗います。
綺麗になった種を2日ほど天日干しにしたら、それをフライパンで乾煎りして香ばしく仕上げたら完成。
ナッツのように殻を割って中の種を食べましょう。
ただし!!
南瓜の種はかなり栄養豊富で、お婆ちゃん、おじいちゃん世代では「食べ過ぎると鼻血が出るぞ!!」なんて言うひともたくさんいたほど。
実際は鼻血がでるようなことはありませんが、太ったり、ニキビの元になることもあるので、『1日10粒』を原則として、毎日食べていきましょう。
必要な栄養は「少しずつ・毎日」が鉄則です。
ミカン農家の秘伝のトニック!? 「ミカントニック」で髪も毛根も元気に
昔からミカンを作っているお家で伝えられてきたと言われる「抜け毛対策トニック」が、ミカンの皮から作る「ミカントニック」。
ミカンを含む柑橘類の皮や白い筋には「ヘスペリジン」という、花粉症などにも効果があると言われている栄養素があるのですが、このヘスペリジンには「毛細血管を広げる」という作用があるので、頭皮の血流を促進し、毛根に酸素や栄養を届けやすくしてくれるという効果があります。
このヘスペリジン。
花粉症対策として有名な「じゃばら」や、熟していない果物の皮に多く含まれているのですが、手に入れにくい場合は完熟ミカンの皮でも充分。
作り方は簡単。
ミカンの皮を5個分ほどとっておき、瓶に入れ、中にホワイトリカーを150mlほど入れます。
それを冷蔵庫で2週間ほど放置しておけば完成。
出来上がったミカントニックは、ミカンの皮を除くためにコーヒーフィルターなどで越して、スプレー容器に入れ、朝晩頭皮に吹き付けて、髪全体をもみ込むようにしてマッサージしていきましょう。
因みにこのミカントニックは、1年位保存が効くので、ミカンの時期にたくさん作って保存しておくのもありでしょう。
柑橘類に含まれるリモネンは抜け毛の原因となる悪玉酵素を抑制する働きがあるとも言われています。
また、リモネンは毛穴の汚れや皮脂を取り除いてくれるので、一石三鳥。
毛根はもちろん、髪全体を健康にしてくれます。