夏風邪はおばあちゃんの知恵で優しく治そう
意外と風邪をひきやすい夏は身体を温めるおばあちゃんのレシピがおすすめ
外はカンカン照りの暑さで大汗をかいたあと、急に涼しいクーラーのある部屋に入ることの多い夏は、汗が冷えてしまい風邪をひきがち。
また、夜窓を開けっぱなしで寝てしまい、明け方の寒さにやられてしまったり、お腹を出して寝てしまい、どことなくだるくなってしまったりと、ちょっと困ったことになることも。
冬よりも無防備になりやすい夏だからこそ、「風邪を引いたかな?」と思ったらすぐに試してほしいのが身体を優しく温める、おばあちゃんのおいしいドリンクメニュー。
今回は夏でも作りやすい素材でできた、夏風邪に効果抜群の4つのレシピをご紹介します。
夏でも飲めるホットワインは最高の風邪薬
ホットワインは日本の……というよりも、ヨーロッパのお婆ちゃんの作る伝統的な風邪薬。
今でもヨーロッパでは「科学的な薬は本当に体調が悪いときのみ。風邪程度ならハーブやホットワインで治す」という感覚が強く、風邪の時にすぐに飲まれるものとして愛飲されています。
そんなホットワインの作り方はとても簡単で、赤ワインにハチミツを入れ、そこに「体を温める」作用のあるシナモンパウダーを入れて加熱して、アルコールを飛ばします。
仕上げにレモンやオレンジのスライスを入れるとビタミンCも一緒に摂れるので、風邪の時に必要な水分・栄養分もまとめてとれる合理的な一杯になります。
アルコールは過熱して飛ばしてしまうので、アルコールが苦手な方でも飲みやすく、寝る前の一杯としてもおすすめです。
いつでも手に入る生姜葛湯で身体を温めて
生姜や葛は今の時代、季節を問わず手に入る便利な漢方食材。
生姜には身体を温める作用がある他、生姜独自の成分ジンゲロンやショウガオールには強い殺菌作用があり、風邪で咳が出る・喉が痛い・発熱し始めたというときにもとても重宝します。
また、葛も加えることで冷えや疲れにも効果的なので、これを生姜葛湯を一杯飲んで寝れば汗をかくほど身体が暖まります。
作り方は一行で済むほど簡単。
鍋にすりおろし生姜と葛を加えて、お水を入れて沸騰させ、ハチミツを入れれば完成!!
ただ、生姜葛は冷めにくいので飲むときには気を付けてください。
そして、ピリっと生姜の辛味があり、発汗作用も強いため、お子様より、大人向けの味になっているので、子供に上げるときは生姜のしぼり汁は1~2滴程度にとどめておくようにしましょう。
クーラーや冷たい食べ物で冷えた体に効果抜群です。
日本の伝統ニンニクの味噌玉スープで疲労回復迄
味噌玉は戦国時代より以前から、日本人に愛用されてきた、まさに日本人の知恵の塊り。
ニンニクも昔から日本では風の薬として扱われており、現在でもニンニクに」含まれる硫化アリルには殺菌作用・保温作用・疲労回復作用があると言われており、ビタミンB1も豊富です。
このニンニクと、麹による乳酸菌がたっぷり含まれたミソを混ぜて味噌玉を作ることによって、いつでも飲める風邪薬ができるのです。
ニンニクの味噌玉を作るのは少し難しそうですが、やってみると簡単。
【ニンニクの味噌玉の作り方】
■材料■
- ニンニク…………1片
- ミソ………………小さじ1
■作り方■
- ニンニクは薄皮をむいたら、オーブントースターなどで軽く焼いておきましょう。
- ①の軽く焼いたニンニクをすりおろし、みそと混ぜて、小さめの梅干しくらいの大きさに丸めます。
- ②をオーブントースターなどで焦げ目がつくまでさらに焼いたら完成。
この味噌玉はラップで包み密閉容器に入れておけば冷蔵庫で一か月も保存が可能。
ちょっと身体がぞくぞくするな、ちょっと風邪っぽいな、ちょっと疲れたな……そんなときにに、ニンニクの味噌玉を湯のみに入れて、熱湯を注いで飲んでみてください。
ニンニクを1度軽く焼くことによってニンニクの臭さがなくなり、後でもう一度味噌と一緒に焼くことで味噌の香ばしさが引き立たされ、さらに薬効も高まります。
お隣の中国・韓国ではネギとにんにくのスープがデフォルト
ネギにはニンニクと同じく硫化アリルが含まれており、疲労回復・体を温める・発刊させるという効果があります。
ネギの季節は冬かもしれませんが、今の日本では一年中スーパーに売られているものですので、「風邪かな?」と思ったときに気軽に飲めるネギとニンニクのスープがおすすめ。
中国や韓国ではネギとニンニクのスープを飲んでいれば風邪をひかない……なんて言われることもあるほど、身近なスープです。
作り方は朝の5分でできるほど簡単。
ネギはみじん切り、にんにくはすりおろして鍋に入れ、そこに水を入れて沸騰させ、中華スープを入れれば完成。
香ばしさが欲しい時はごま油を入れてもおいしいでしょう。
また、韓国ではここにワカメを入れた、ニンニクワカメスープがよく飲まれています。