夏の疲労はさわやかドリンクで回復する昔の知恵
気温の変動による疲労の蓄積はさわやかドリンクで自然回復が一番
夏は外の暑さはもちろん、太陽の眩しい光でも身体が勝手に疲労していきます。
そのため、赤道直下だったりスペインのような日差しの強い地方は、昼間はシエスタと言って昼寝をし、涼しくなったころに活動をする生活習慣を基本としていますが、日本ではそういった習慣はなく、炎天下の下でも仕事や家事をせざるを得ない状況です。
近年は地球温暖化の影響もあり、夏の日中の気温はとんでもないことになっていますので、外に出るだけでも、家の中にいるだけでも疲労は蓄積されていきます。
さらに、外は熱いのに室内はクーラーで涼しいため、溜まった疲労が抜けにくく、どんどん疲れがたまっていくのも日本の気候ならでは。
そんな夏場の疲労蓄積対策には、夏バテしていても楽に飲めてしまうさわやかドリンクが一番。
無理にニンニクやお肉、栄養ドリンクを飲むわけではないので、体への負担も少なく安心できる先人の知恵です。
黒酢ドリンクは今も昔の夏バテ予防薬
黒酢ドリンクは昔から疲労回復の特効薬として知られていますが、それは現在でも同じこと。
お酢には酢酸やクエン酸などの疲労回復に役立つ栄養素がたくさん含まれているのですが、特に黒酢にはほかの食材などよりもアミノ酸が多く含まれているので、疲労回復量が普通のお酢よりも何倍もあるのです。
疲れたな……と思った後に飲んでも効果的なので、疲れたと感じた日は黒酢ドリンクを飲んで早めに寝るだけでも、翌日の元気が大分変ります。
そんな黒酢ドリンクの作り方は簡単。
黒酢大さじ1に対して、ハチミツを大さじ2~3杯混ぜ、そこに水を150cc~200ccほど入れて割って薄めれば完成!!
黒酢は普通のお酢よりもお値段が高い物ですが、一回で使う量は大さじ1杯なので、コスパ的にも無理なく使えます。
因みに炭酸で割っても爽やかに、おいしくいただけますが、酢の酸味が喉にスパークして咽てしまうこともありますので、ご注意ください。
また、牛乳で割ってもヨーグルトのような味になっておいしく飲めます。
その際、ドロっとした感じにはなりますが、それは牛乳のタンパク質がお酢の成分によって固まっただけのものなので、安心して飲んで大丈夫です。
ホットで!? 爽やかグレープフルーツを温かくして
夏にぴったりのフルーツ「グレープフルーツ」ですが、その中には夏を生きるのに大切な栄養素がたっぷり。
ビタミンCとクエン酸が豊富に含まれたグレープフルーツですが、そのままだと酸味が強く、胃に刺激的なところも。
また、体を冷やす働きがあるので、グレープフルーツはホットジュースにして飲むのがベスト。
そんなホットグレープジュースの作り方は……。
果汁100%のグレープフルーツジュース200ccに対して、ハチミツを大さじ1杯。
そこに熱湯を50ccほど入れれば完成。
余り熱くしすぎてしまうとグレープフルーツのビタミンCが壊れてしまうので、ほんのり暖かい程度が丁度よい温度。
ですので、クーラーで冷えた体に優しい一杯でもあるのです。
ただし、グレープフルーツは一部の薬(高血圧や狭心症などの薬)の作用を強くしてしまう働きがあります。
他にも、アレルギーの薬や免疫抑制剤、そして女性ホルモン系のお薬とも相性が悪いため、お薬を飲んでいる方は、予め確認してからグレープフルーツジュースを飲むようにしましょう。
また、牛乳と飲むと牛乳に含まれるカルシウムと反応し、お腹が下ってしまうこともあるので注意してください。
セロリでジュース!? 気持ちまで休まる疲労回復ドリンク
「セロリをジュースにするなんて気持ち悪い!!」
そう思う方も多いかと思いますが、野菜ジュースにはよくセロリが入っています。
セロリのあの青い香りは「アビオイル」と言って、神経を休ませる働きがある香りです。
そのため、セロリは頭痛の薬としても使われていた時代があったほど。
そんなセロリですが、頭痛薬として使っていた時代はすったセロリを絞り、その汁をラム酒などに入れていたのですが、現代ではもっと身体に優しく、ホットセロリドリンクとして飲んでみましょう。
材料も作り方も簡単・単純。
セロリの茎の部分を3分の1本ほど用意し、筋を取ってすりおろします。
そのすりおろしたセロリに熱湯130ccほど加え、お好みでハチミツとレモン汁を大さじ2分の1杯ほど入れて混ぜたら完成。
青臭さが苦手……と思われる方でも、意外とすんなり飲めてしまうのがセロリジュース。
日差しにやられて神経が高ぶっていたり、寒暖差で身体よりも先に心が疲れた場合身体も自然と疲れてきてしまいます。
そんな疲労回復には、このホットセロリジュースがピッタリです。