夏でも安眠! 優しい睡眠の知恵
夏こそしっかり睡眠をとりたいから……世界のおばあちゃんの知恵を使おう
夏は暑苦しいのもありますが、神経が高ぶりやすく睡眠が浅くなります。
また、実際の研究結果によると、人間は冬より夏の方が睡眠が浅く、短くなる傾向にあると発表されたこともあります。
そんな夏の睡眠を助けてくれるのが「おばあちゃんの知恵」。
寝るために薬などを飲むのは身体に負担が大きいけど、しっかり眠りたい……。
そんな人々の悩みを世界各国のお婆ちゃんは先祖から受け継がれた知恵で解決してきました。
今回はアフリカ・ヨーロッパ・アジア・ユーラシア地方から、安眠に役立つおばあちゃんの知恵をお伝えします。
バナナで安眠アフリカのお婆ちゃんの知恵
アフリカやインドネシアなどの暑い地方では、やはり夜寝苦しいこともあり困ることもあるのですが、暑い地方では暑い地方なりの解決策があります。
熱帯地方の食べ物「バナナ」はトリプトファンというアミノ酸が豊富に含まれており、快眠のためのホルモン「セロトニン」の原料になります。
さらにそのバナナに、同じくらいのトリプトファンを含む「ミルク」を加えることにより、おいしくて優しい安眠バナナジュースができるのです。
作り方は簡単。
適当な大きさに切ったバナナと牛乳。ハチミツとレモン汁を少々加え、ミキサーにかけたら完成。
冷たいものは胃を刺激することがあるので、少しだけ温めたりして飲むのがおすすめです。
ラプンチェルで有名なレタスのスープは安眠ドリンクだった!?
童話で有名な「ラプンチェル」ですが、その中でラプンチェルの生みの親が「ちしゃ」が食べたい……と言う描写が初めの方にあります。
この「ちしゃ」というのがレタスのこと。
お母さんにレタスを食べさせるために魔女の畑からレタスを盗んだのが、ラプンチェルが塔に閉じ込められる原因となったのですが、お母さんはもしかしたらぐっすり眠りたかったのかもしれませんね。
レタスを切った時に出てくる、白い汁はラクッコピコリンという成分なのですが、そこには沈静・催眠効果があると言われています。
そのため、レタスにミルクを加えたレタススープは安眠のスープとして、ヨーロッパでは親しまれていたそうです。
そんなレタススープの作り方はこちら。
【レタススープのレシピ】
■材料■
- レタス…………1/4玉
- 牛乳……………100cc
- 水………………100cc
- コンソメ………一欠けら
- 片栗粉…………小さじ2
- 塩コショウ……適量
■作り方■
- レタスは縦に細切りにして、鍋にレタス、水・牛乳を入れて数分煮立たせます。
- レタスがしんなりしたらコンソメを入れ、塩コショウで味を調え、最後に小さじ2杯の水で溶いた片栗粉を入れてとろみをつけます。
冬は特に体が温まる一杯となりますが、夏でも片栗粉を入れずに、冷ました状態で飲んでもおいしくいただけます。
夜食としてもいいのですが、夕食に出すならベーコンを入れてもコクがでておいしくなります。
アジアではニンニク酒で安眠を
元気成分のイメージが強いニンニクですが、にんにくの香りには神経を鎮める効果があり、冷えた体を温め深い眠りに導いてくれる働きがあります。
クーラーで冷えた体を温めつつ、夏バテの疲労回復にも役立つニンニク酒は湿度が高くなりがちなアジアの夏にぴったり。
作り方はこちら。
【ニンニク酒のレシピ】
■材料■
- ニンニク……………250g
- 氷砂糖………………100g
- ホワイトリカー……900ml
※2L容器が必要になります※
■作り方■
- ニンニクは薄皮を剥いて、一片ずつにばらし、根本と芽先は切り落としておきます。
- 消毒した密閉容器にニンニクと氷砂糖、ホワイトリカーを入れて半年ほど漬け込んで完成。
就寝前に盃1杯が丁度よい目安ですが、ニンニクの匂いが強いので、漬ける際にニンニクを5分から10分くらい蒸してから漬けると匂いが弱まります。
寒い地方のミントミルクティー
ミントはユーラシア大陸発祥と言われており、大昔から医療品として使われてきた歴史があります。
そんなミントはその爽やかな香りの中に、鎮静作用があり、リラックス効果を期待して香りを楽しむという使い方があります。
安眠の王様「ミルク」にミントを入れることにより、夏でも飲みやすい安眠ミントミルクティーができます。
作り方は簡単。
牛乳を多めにすると、ミントの刺激が薄くなり、ミントが苦手な人にも飲みやすくなります。
ただし、ミントはハーブですので、妊娠中の方や高血圧の方、慢性疾患がある方やお薬を飲んでいる人は避けるようにしましょう。