残暑を乗り切る昔の夏バテ対策メニュー
9月に入ってもまだまだ暑い「残暑を乗り切る昔ながらの世界のメニュー」
暑かった夏もそろそろ終わる……。
そう思いきや、まだまだ暑いのが残暑のある日本の夏。
9月下旬ごろまではしつこい暑さが残り、気を抜いた身体に「夏バテ」が襲い掛かります。
そこまで酷い夏バテではないので、軽い飲み物や食べ物で対処したい。
そんな時に役立つのが先人たちの知恵。
今回は日本だけではなく、欧米のお婆ちゃんの知恵も借り出し、残暑に役立つおすすめ夏バテメニューを紹介します。
夏と言えば「沖縄!!」のゴーヤジュース
日本で最も南国に近い県沖縄。
冬でも半そででも充分なほど暑い沖縄では、やっぱり夏バテ対策も充実。
中でも名産の「ゴーヤ」とリンゴを合わせたゴーヤジュースは夏バテ対策ドリンクとしては最高。
8月の暑さで食欲がなくなって、栄養不足で体力が落ちているときに、ゴーヤのビタミンC、βカロチン、ミネラルは身体を元気にさせてくれるおすすめ栄養素。
ゴーヤ1本に、なんとレモン2個分のビタミンCが含まれているのです。
また、「リンゴが赤くなると医者が青くなる」と言われるほど、栄養効果に優れ、ビタミンCも豊富で、かつデトックス作用もあるリンゴを+αすることで、栄養はもちろん、味もおいしくなります。
【ゴーヤジュースの作り方】
■材料■
- ゴーヤ………………1/6
- リンゴジュース……100cc
- ハチミツ……………お好みの量
- 氷……………………お好みの量
■作り方■
- ゴーヤ1/6は中の白いワタとタネを取り、表面に塩をまぶしてしばらく置いて、苦みを緩和させます。
- 塩を洗い流したゴーヤをミキサーにかけ(ない場合はすりおろしても可)、キッチンペーパーなどで汁を漉します。
- ②をリンゴジュースで割り、ハチミツで好みの甘さにしたら、氷で冷やして飲みます。
ゴーヤは冷やして飲めばそこまで苦味が強く感じられなくなるので、ぜひ、冷たいうちに飲んでしまうようにしましょう。
冷たい甘酒は江戸時代からの夏バテ防止ドリンク
飲む点滴と、現在では見直されている甘酒。
江戸時代から、エネルギー源となるブドウ糖が豊富に含まれている甘酒は、各種ビタミンもたくさん入っているため、庶民の夏バテ防止ドリンクとして愛飲されてきました。
現代では、そこにレモンを加えて、よりいっそう飲みやすく、栄養価値も高めて飲んでみましょう。
【レモン甘酒の作り方】
■材料■
- 甘酒………………200cc
- レモン汁…………大匙1
- 氷…………………お好みの量
■作り方■
作り方は材料をすべてグラスに入れて、氷で冷やして飲むだけ……という簡単レシピ。
普通に甘酒を飲むよりも、酸味が効いて、今の若い人たちにも喜ばれます。
レモンだけではなく、オレンジ・ユズ・グレープフルーツの果汁を足してもおいしく飲めるでしょう。
欧米でもある夏バテ防止ドリンクは「レモネード」
ハチミツと、ビタミンCの代名詞レモンを入れたレモネードは、欧米諸国では昔からの夏バテ防止ドリンク。
レモンはポリフェノールが含まれており、血液サラサラ効果も期待できるため、夏の疲れで溜まった乳酸を流すことができます。
ハチミツも、疲労回復に重要な栄養をたくさん含んでおり、レモンの酸っぱさを緩和し、より飲みやすくしてくれる重要アイテムです。
作り方は皆さんも知っての通り、とても簡単。
【レモネードの作り方】
■材料■
- レモン果汁…………50cc
- ハチミツ……………大匙1杯
- 水または炭酸水……150cc
■作り方■
レモン果汁とハチミツを混ぜ、水、または炭酸水で割って、お好みで氷で冷やして完成。
ハチミツは沈みやすく、溶けにくいので、マドラーなどを添えておき、時折かき混ぜながら飲むと良いでしょう。
朝食に日本の知恵「梅しそ雑炊」で朝から夏バテ対策
※ノリや味噌漬けなどを入れてもおいしいです※
梅干しといえば、食欲不振や風邪などに最適の食べ物と言われています。
クエン酸と適度な塩分は疲れた体を優しく回復させてくれるのです。
また、殺菌効果もあり、実は胃腸の働きを改善させてくれる効果もあるため、夏バテで水ものや冷たい物ばかりを食べて疲れた胃腸を癒してくれます。
もちろん、さっぱりとした梅の風味は食を勧めてくれますし、温かいお雑炊はほっとするおいしさです。
【梅しそ雑炊の作り方】
■材料■
- だしの素………………適量
- 水…………………………お茶碗1杯分
- 冷やご飯………………お茶碗半分くらい
- 梅干し…………………1個
- 青じそ…………………2枚
- 塩………………………お好みの量
■作り方■
- 火をかけたお鍋にお茶碗1杯分のお水を入れ、だしの素を入れてだし汁を作ります。
- だし汁に冷やご飯を入れてほぐし、種を除いて、刻んだ梅干しを入れてひと煮立ちさせます。
- 塩で味を調え、お椀に盛ったら、刻んだ青じそを振りかけて完成。
胃腸の調子が悪い人は、塩分を控えて、だし汁を多めにして、柔らかめのお雑炊にするなど調節をすると良いでしょう。
5分くらいで作れるので、夏バテ気味の日の朝食にオススメです。