秋こそ用意しておきたい風邪の初期症状に昔ながらの飲み物
気温の変化が大きくなる時期だからこそ軽い風邪には昔の知恵!!
秋も深まり11月にもなると、昼は20度を超えることがあっても、夜になると吐く息が薄く白くなるほど寒暖差が大きくなってきます。
朝の内は暖かいからと薄着で出てしまうと、帰り道に寒さで体が冷えて、家に入った途端に「くしゅん!!」なんて大きなくしゃみが出てしまうことも。
この「くしゃみ」が出てしまった時点で、実は体は軽~い風邪状態。
ここで体の訴えを無視して、冷えた体のまま寝てしまったりすると、そのままずるずると、本格的な風邪になってしまいます。
昔は、医者にかかるのもお金がかかってしまったり、そもそも医療というものが発達していなかったので、「病気は未病の段階で治す」という予防法が一般的。
ですので、ちょっと体が冷えて、くしゃみが出てきたときに効果的な「風邪の初期症状」に効果的な知恵ほど、昔の方が優れていたのです。
そんな先祖の知恵から、今回は、飲みやすくてすぐ作れる4つの飲み物を紹介します。
疲労回復にも効果的な梅醤番茶
梅干しは疲労を回復させるクエン酸が。
醤油は殺菌効果と塩分。
生姜には体を温める効果。
この3つが合わさった梅醤番茶(うめびしお番茶)は、風邪の初期症状だけではなく、疲労回復や二日酔いにも効果的。
悪寒がしてるけど、まだ熱が出ていないときなどに最適で、寝る前に飲むと、体が温まって汗が出て、翌朝にはすっきりしています。
【梅醤番茶の作り方】
■材料■
- 梅干し
- 醤油
- 生姜
- 番茶
- くず粉
■作り方■
①梅干しは種を取って、スプーンで潰してマグカップに入れます。
②鍋に醤油大さじ1、生姜をすりおろしたしぼり汁適量、番茶180ccほどを入れて、そこに、水で溶いたくず粉大さじ1杯分を入れて中火にかけます。
③煮立ったら弱火にして、くず粉に火が入り透明感が出たら完成。①の梅干しが入ったカップに入れて飲みましょう。
くず粉以外は基本的にキッチンにある物ばかり。
くず粉を常備して風邪に備えましょう。
因みに子供には塩分が多いため、子供に飲ませる時は4~5倍に薄めて少しずつ飲ませましょう。
中国から伝わった大根湯
中国では大根は体を潤し、咳を鎮めるとして薬膳料理として利用してきた歴史があります。
醤油にも体を温める作用があるため、ゾクゾクっとしたときに、これを飲んで寝てしまいましょう。
発汗作用が強いため、汗をかいたら拭くことも忘れずに。
【大根湯の作り方】
■材料■
- 大根おろし(1センチ分の輪切りをすりおろしたもの)
- 番茶
- すりおろし生姜
- 醤油
■作り方■
①大根おろしをマグカップに入れ、すりおろし生姜を小さじ1、醤油を大さじ1杯入れます。
②①のマグカップに熱い番茶を200ccほど注いだら完成。軽くかき混ぜて飲みましょう。
発汗作用の強い飲み物ですので、妊娠中・高血圧・慢性疾患がある方は避けておきましょう。
また、子供は元々体温が高く汗をかきやすいので、子供には飲ませない方が良いでしょう。
子供にもおすすめハチミツ葛湯
葛の根は風邪の漢方で有名な「葛根湯」の材料でもあります。
くず粉はその葛の根を色々加工して粉にしたものですが、解熱・発汗作用があるため、風邪の初期にオススメと言われているのです。
そこにハチミツを入れるため、子供でも飲みやすいですし、栄養価も高いため、疲れ気味の時や、元気がないときなどでも飲んでみることをお勧めします。
【ハチミツ葛湯の作り方】
■材料■
- くず粉
- ハチミツ
- 水
■作り方■
①鍋にくず粉大さじ1、水180ccを入れて弱火に書けます。
②途中でハチミツ大さじ1杯を加え、くず粉に火が通って透明になったら完成。
葛湯はなかなか熱が冷めないので、火傷しないように適宜冷ましてから飲むようにしましょう。
また、くず粉は焦げやすいので、弱火でゆっくりと混ぜていくと良いでしょう。
ただし、乳幼児にハチミツは危険ですので、ある程度の年齢、小学校に上がったくらいの年齢から飲ませるようにしましょう。
マイルドな美味しさ玉子酒
昔から「風邪には卵酒」と言われており、ある年代より上は知らない人もいない、昔から伝わる飲み物。
卵白には「リゾチーム」という酵素が含まれているのですが、なんとこれ、市販の風邪薬にも使われているれっきとした「風邪に効果的な成分」!!
痰の切れをよくしてくれたり、鼻づまりを解消してくれる効果があり、さっらに日本酒によって体が温まるので、風邪には打って付けだったのです。
【卵酒の作り方】
■材料■
- 卵
- 日本酒
- 砂糖
- 生姜のしぼり汁
■作り方■
①日本酒180ccを温め、やや熱めの熱燗(60℃くらい)にしておきます。
②ボールに卵を入れて、砂糖と一緒にかき混ぜます。
③大き目のボールに熱湯を入れ、②のボールを当てて湯煎しながらかき混ぜていきます。
④③の卵のボールに①の熱燗を少しずつ入れながら混ぜ、最後に生姜のしぼり汁を少量垂らして完成です。
お子様や、アルコールに弱い方は飲むことはできませんが、風邪をひいてなくても一度は飲んでみたい卵酒。
ぜひ、秋の夜長のお供にも飲んでみてください。