世界のご長寿国の健康食の知恵を見てみよう
祖先の知恵が今も生きている!? 世界の長寿の秘密は食にあり
日本は世界でもトップの長寿国。
男女の平均寿命は84.2歳と、2018年のWHOが調べた世界長寿平均寿命の中でも2位のスイスと1歳近い差をつけて1位となりました。
そのため、日本にいると「日本食が長寿の秘訣!!」と思いがちなのですが、世界でも長寿の地域というものがあり、そうした場所では、先祖の知恵から引き継がれた「ご長寿食」などを愛用していたりします。
今回は、そんな世界のこだわり長寿食をご紹介していきたいと思います。
マサイ族は牛で長寿!?
アフリカはケニアのマサイ族は、日本の平均寿命からすると確かに決して長寿とは言えないでしょう。
ですが、それは環境や医療の発達の違いがあるため。
ヤリ1本でライオンを仕留められたら村の英雄……そんな国ではどうしても平均寿命は短くなってしまうかもしれませんが、だからこそ、「体を壊さない事」「年をとっても健康でいること」はとても重要になります。
そんなマサイ族を支えているのは「牛乳」と「牛の血」。
彼らが年をとっても健康なのは、半分発酵した牛乳を飲み、牛の地を飲んでいるため、乳酸菌とタンパク質、鉄分とミネラルを効率よく摂取できるから……と言われています。
マサイ族は日本人に比べてまったく塩を食べていないにも関わらず、健康なのもこうした食生活があるからかもしれません。
日本でも話題 フランスの122歳のご長寿が食べていたのは……
長寿国として有名なのは日本ですが、人類史上最も長生きした女性がいたのがフランスです。
なんと、122歳164日まで生きており、晩年においてもインタビューで「神様が私のことを忘れてしまったようね」というジョークを言えるほど、頭がしっかりしていたというのだから驚きです。
そんな彼女が食べていたのが「チョコレート」。
日本でもチョコレートが見直されており、「寝る前にカカオ70%以上のチョコを一欠けら食べると健康に良い」とTVなどでも放送されています。
122歳の彼女だけではなく、世界の長寿者の嗜好調査でも多くの長生きしている人々が「チョコレートをよく食べる」という結果が出ており、その効果は否めません。
確かに、チョコレートは大昔から神様の食べ物とされており、チョコレートが高価なものであった昔は、王族貴族の不老長寿の薬とされていたのです。
甘いチョコレートでは虫歯や肥満の元になってしまいますが、カカオ70%以上のチョコレートを毎日一欠けらずつ食べるのは、とても健康に良いのではないでしょうか。
北欧の健康の秘密はヨーグルト
アルメニア・グルジア・アゼルバイジャンなど、北欧の中でもシルクロードの端に位置するコーカサス地方は、その豊かさゆえに戦争などが多く、平均寿命が短くなってしまいましたが、それを除けば長寿国です。
その秘密は千数百年も愛飲されてきた「ケフィア」つまり、ドリンクヨーグルトのおかげといわれています。
ヨーグルトの中でも彼らが愛飲しているのは30種類の乳酸菌が含まれた、ケフィアは日本では販売されていませんが、カプセルの状態でサプリメントとして手に入れることができますので、「腸から健康に」と思う方は通販などで購入してみるとよいかもしれません。
マレーシアの長生きの秘密はお水にあり
マレーシアでは長生きしている人のほとんどが、寝起きと寝る前にたくさんの水を飲んでいると言われています。
マレーシアのような暑い国はもちろんですが、日本でも寝ている間にコップ一杯分の汗をかくと言われていますので、水分を補い血液をサラサラにするためにも、寝る前と寝起きにコップ一杯分のお水(できれば白湯)を飲むと良いでしょう。
嬉しい相乗効果で、代謝が良くなり、お肌もきれいになると言われています。
お肉の国なのに!? タンザニアの長寿の秘訣は〇〇を食べない事
タンザニアなど東アフリカではメインは「お肉」と思われがちですが、長寿になればなるほど、お肉を食べないようにしているといわれています。
全く食べない……というのは日本の食生活ではむしろ悪いので、「控えめにする」というのは健康のためにも良いことではないでしょうか。
世界共通かも「ブラジル」の長寿食は〇〇〇
「リンゴが赤くなると、医者が青くなる」
世界共通のことわざで、リンゴにはビタミン類ミネラル類が豊富に含まれており、大昔から健康の源とも言われています。
ブラジルは残念なことに世界的に見ると平均寿命は下の方。
それはもちろん、医療の発達や環境、犯罪率などが重たる原因ですが、そんな中でもブラジルのヴェラノポリスという村では長寿で有名。
その秘密はリンゴの名産地だから。
生のリンゴを食べるのはもちろんのこと、リンゴをスライスして乾燥させたものを煮出してシナモンを入れた「リンゴ茶」を一日に何倍も飲むため、健康で長寿なのではないかと言われています。
日本でも手軽に入るリンゴ。
もっともっとたくさん食べてみるのも良いでしょう。