いまだに賛否両論!? コーヒーの歴史と健康の真実とは?
コーヒーの歴史を知り健康効果の真実について知ろう!!
コーヒーは健康に悪い。
コーヒーは健康に良い。
コーヒーについては、正反対の意見対立が毎年のように湧き出る、不思議な飲み物です。
そもそもコーヒーは9世紀ごろから人間に利用されている、歴史の深い飲み物ですが、もはや伝説として語り継がれているレベル。
数年前までコレステロールの大敵として扱われていた卵だって、今日では1日8個以上食べなければコレステロールもたまらない、よい食べ物として扱われています。
変わりやすい食べ物の健康理論。
コーヒーは今、どのようなポジションにいるのでしょうか?
コーヒーの歴史
コーヒーの歴史は、9世紀ごろのエチオピアで、ヤギが赤い実を食べると興奮して跳ねまわることに気が付いたヤギ飼いの少年によって、修道僧たちが「これを食べると夜業の眠気覚ましになるのでは」と食べるようになったことから始まったと言われています。
とはいえ、この話は1671年に書かれたコーヒー論という本に書かれたものだったらしく、その真偽のほどはわかりません。
ですが、コーヒーの歴史はかなり古く、当時はエチオピアのコーヒー豆を煮て食べたところから、今のコーヒー飲料につながっていると考えられています。
特にコーヒーはイスラム世界では秘薬として飲まれ、一般人が口にする機会はほとんどなかったほど。
恐らく、聖職者たちが徹夜で行う瞑想や祈りの眠気覚ましとして用いられており、刺激物の少なかった大昔では、ものすごい覚醒作用をもたらしたかと思われます。
13世紀になると、コーヒー豆は炒って、風味が加えられるようになり、飲みやすく、多くの人に好まれる味へと変わりました。
こうして徐々にコーヒーは伝達されていき、16世紀にはインドへ17世紀初頭にはヨーロッパへと伝わっていきました。
ヨーロッパで飲まれるようになると、もちろんアメリカにも伝わり、現代ではアメリカは紅茶よりもコーヒーをよく飲むようになっています。
因みに日本には18世紀に、長崎にきたオランダ人が持ち込んだと言われており、1888年に上野で本格コーヒー店が開かれてから、1960年に簡単に飲めるインスタントコーヒーが開発され、一気に缶コーヒーやペットボトルドリンクへの道を歩むことへとなりました。
コーヒーの効果
歴史のあるコーヒーですが、その効果はもちろん「覚醒作用」が一番に上げられるでしょう。
やる気のない時や眠い時などに、脳をシャキっとさせてくれる作用は、怖くもあり、ありがたくもあります。
もちろん、それ以外にもコーヒーには優れた効果があり、代謝を活性化させる、利用作用がある、便秘解消や二日酔い覚ましにも効果的と言われています。
これらはカフェインの効果によるところなのですが、自律神経の働きを高めたり、運動能力を向上させたりという効果があり、一概にカフェイン=悪とは言えません。
また、コーヒーにはカフェイン以上にポリフェノールが含まれています。
その量は、なんと赤ワインに次ぐレベル。
そのため、コーヒーには心臓病・脳卒中・呼吸器疾患の死亡リスクを低減させる効果があると研究されているほか、カフェインのおかげで、気管支を拡張し呼吸器の機能改善効果も期待できるとされています。
その他、大腸がんや肝がんの予防、糖尿病の血糖値の改善なども期待できると言われていますので、飲めるものなら飲んでいった方が良いのではと思われます。
コーヒーは飲むべきか?飲まざるべきか?
さて、このような効果が期待できるのになぜ、時折「コーヒーは体に悪い」という説が浮かんでは消えていくのでしょうか。
まず、妊婦のコーヒー摂取は控えるように言われていること。
これはカフェインがまだ、耐性のない退治へと流れてしまうことや、血管収縮作用により母体に負担がかかることなどがあります。
ですが、欧米諸国では1日1~2杯のコーヒーは気にしないで良いとされており、日本でも現代では「ストレスをためるよりは、1杯くらいなら飲んだ方が良い」となっています。
また、カフェインは胃腸に負担がかかるため、飲み過ぎると胃が荒れたり、吐き気を催してしまうこともあります。
もちろん、不眠にもつながりますので、ほどほどの量がベスト。
中でも自律神経失調症の方はコーヒーのカフェインが合わないこともありますので、そうした方は控えるようにすると良いでしょう。
因みに、意外かもしれませんが、エスプレッソの方が薄いアメリカンよりもカフェイン量が少ないので、飲みたいけどカフェインが気になる場合は、カフェラテなどを選ぶと良いでしょう。
もちろん、インスタントやポーションミルクや砂糖をたっぷり入れる場合でも、せっかくのコーヒー効果を帳消しにしてしまう行動につながるので、気をつけていきましょう。
このように、コーヒーは特に体に悪い物ではなく、メリットもたくさんある飲み物です。
そうでなければ、こんな大昔から人々は飲み続けていません。
また、コーヒーを飲むことによって、
ですので、適量を美味しく飲んで、リラックスする習慣をもつと良いでしょう。