糖尿病予防に昔の知恵4選!!
お米文化で糖尿病予防が大切だった日本人の意外な知恵
日本人はお米文化ですが、お米は糖度が高く、そればかりを大量に食べていると糖尿病になりやすい傾向にあります。
また、世界的にもすき焼きや甘い卵焼きなど、「ごはん」として甘い味付けをする文化は日本以外では、あまり見られない珍しい傾向ですが、これも、糖分の取りすぎとなる原因です。
平安時代に公家・藤原実資が関白・藤原道長のことを「のどが乾いて、水を多量に飲む、体が痩せて、体力がなくなった、背中に腫れ物ができた、目が見えなくなった」と書いた書物があるのですが、まさにこれは糖尿病を記しているものです。
また、織田信長など戦国武将でも糖尿病であったという史実があるほど、日本人には糖尿病は身近な病気。
そんな糖尿病から身を守る予防法ももちろん、昔から画策されてきました。
小林一茶はナルコユリ酒で予防した?
ナルコユリとは聞きなれない言葉ですが、スズランに似た野草の一種で、この根の部分を10日間ほど天日干しして、焼酎1.8Lに漬けて3か月ほど熟成させたものを、ナルコユリ酒といいます。
これを毎日スプーン1~2杯ずつ飲んでいた小林一茶は、52歳で結婚し、65歳まで3人の妻を娶り、5人の子供をもうけたというほどの元気者。
小林一茶ほどでなくてもよいのですが、ナルコユリ酒には糖尿病予防に優れた効果がありますので、ぜひ飲んでみてはどうでしょうか?
薬草の中の薬草どくだみの効果がすごい
疲労回復・高血圧予防・胃炎鎮静などいろいろな効果のあるどくだみ。
もちろん、その効果の中に糖尿病予防というのがあるのですが、その効果を大いに引き立たせてくれる利用法が「どくだみ酒」。
どくだみの分量の役3倍の焼酎で漬けて、1~2か月熟成させます。
あとはどくだみを濾して、保存しておけば完成。
どくだみですので味には癖があります(苦笑)ですので、はちみつをお酒に混ぜて、スプーン1~2杯ずつ毎日飲むと、糖尿病予防によいといわれています。
もし、焼酎が苦手……という場合は、白ワインを使ってどくだみ酒を作っても大丈夫。
その他、どくだみを料理として食べる方法もあります。
簡単なレシピを2つほどご紹介します。
【どくだみのかき揚げ天ぷら】
■材料■
- どくだみ
- 玉ねぎ
- サクラエビ
- てんぷら粉
- 油
■作り方■
①どくだみと玉ねぎは千切りにする。
②てんぷら粉にどくだみと玉ねぎ、サクラエビを入れて、軽く混ぜ、水を足してかき揚げのもとを作る。
③熱した油に入れて、かき揚げにして完成。
火を通したどくだみは、あの独特な匂いが消えていますので、塩をかけてヘルシーに食べることができます。
【どくだみのきんぴら】
■材料■
- どくだみの根と茎
- 砂糖
- 醤油
- 酒
- 鰹節
- ごま油
■作り方■
①どくだみの茎と根をさっと茹でて、匂い抜きをします。
②プライパンにごま油をひき、熱します。
③①のどくだみの根と茎を入れて炒め、砂糖。醤油、酒で味付けをしたらお皿に盛り、最後にお鰹節をかけて完成。
匂い抜きをしている上に、きんぴらの味付けで匂いも気にならず、どくだみが苦手な方でもおいしくいただけます。
ピーナッツとえんどう豆に秘められた力
ピーナッツには膵臓の機能を高める効果があるのですが、膵臓は糖尿病のキーとなる、インスリンが分泌される臓器。
そのため、ピーナッツを毎日10粒食べるだけで、インスリンの分泌を高めることができ、糖尿病予防に適していると言われているのです。
また、えんどう豆にもピーナッツと同じように、膵臓の働きをよくして、インスリンの分泌を促す効果があるのですが、えんどう豆は水煮で食べたほうが効果があると言われています。
乾燥えんどう豆を1晩水に浸して、そのえんどう豆をカップ1杯に対して、カップ3杯の水で弱火でじっくりと煮込んでいきます。
とろりとしたところで塩を少々入れて味付けしたら水煮の完成。
これを毎日1カップずつ食べればよいので、1回の料理で何日分も作ることができます。
余ったえんどう豆の水煮は、清潔なタッパーや瓶に詰めて、冷蔵庫に入れて、1か月以内に食べきるようにしましょう。
タラノキ茶で糖尿病予防
タラの芽で知られているタラノキですが、昔から糖尿病予防の薬として利用されてきたすごい植物でした。
タラの芽ではないので、使用する箇所は茎と根
茎と根を適当な大きさに切って、3日間ほど天日干し。
その後、ティーパックなどに入れて、煎じて1日1~2杯飲むようにしてみましょう。