湿疹むくみこむら返り 不快な症状を緩和させる昔の知恵
突然起こる不快な症状に効く先人たちの知恵
夜中に突然脚が攣る(つる)。
夕方になると足がパンパンになる。
突然の湿疹でかゆいけど、病院に行くほどではない……。
そんな日常にある不快な症状には、昔の知恵がよく効きます。
むしろ、ちょっとした湿疹などで強いステロイドを塗ったりするよりも、昔ならではの自然と一体化した治療法のほうが治りも早く、安心もできるということもありますので、ちょっと不快な症状に悩まされたら、ぜひここを読んでみてください。
突然のこむら返りには……
準備運動をしないで運動をした。
熱帯夜の夜、扇風機をかけたまま寝た。
こうしたことでこむら返り……足のふくらはぎがピーンと張ってしまうことがあります。
痛いし、慌ててしまうしで良いことなしのこむら返りですが、些細なことで回避することができます。
こむら返り=柔軟性がない
そう思われがちですが、柔軟性の問題は実は程度の低い部分で、「水分不足」「ビタミン、ミネラル不足」が原因の大半です。
ですので、日ごろからビタミンをとって、運動前にスポーツドリンクなどを飲むだけでこむら返りを起こす可能性が大幅にダウンします。
昔の人は、梅酢を水に少量入れてそれを飲んで農作業などをしていたそうです。
塩分が失われると疲労感も増すので、高血圧などの心配がない方は、500ミリペットボトル1本に中さじ1杯分の梅酢を入れて、運動前や運動中、夏のお風呂上りなどに飲んでみましょう。
ちなみに、こむら返りが起こってしまったときは、攣ったほうの足の指を強く上に引っ張り上げると、すぐに筋肉が緩んで痛みが引きます。
ですが、すぐに運動を再開するとこむら返りが再発してしまうので、しばらくは力を入れず、安静にするようにしましょう。
足のむくみに唐辛子湯
夕方になると足に血が溜まって、パンパンにむくんでしまうことはありませんか?
筋力の少ない女性はもちろん、男性でも立ち仕事をしているとどうしても足に水分が溜まってむくんでしまいます。
そのままだと、足の疲れが取れずすっきりしないばかりか、足が太る原因にもなりますので、sの日のうちにむくみはすっきりとるのがベスト。
昔の人も、筋力はあっても立ち仕事が多くやっぱりむくんでしまうため、唐辛子湯を使っていました。
やり方は、バケツ1杯分のぬるま湯に唐辛子(鷹の爪などでもOK)を2~3本ちぎって入れます。
そのお湯の中に10分ほど足を浸すと、唐辛子の刺激で血行が良くなり、足が一気に軽くなるのです。
ちなみに、血行が良くなるものの、皮膚への刺激は強いので、足湯の後はしっかり洗い流すようにしないと、ヒリヒリ赤くなってしまいますので、注意しましょう。
また、寝るときに足の下にバスタオルを丸めたものを置くなどして、少し足を高くして寝ると、翌朝にはむくみがすっきりと取れて、快適になるので、お勧めです。
突然のかゆい湿疹には野草が効く!?
虫に刺されたわけでもないのに、突然皮膚がぷくっと腫れて、かゆくなる湿疹が出た……という人はきっと多いはず。
虫刺されなどはある意味「毒」を入れられてしまったのでかゆくなるのはわかるのですが、こうした突然の湿疹は、原因が「水」であったり、草や野菜の「汁」であったり、食べたものが合わなかったり、「ストレス」だったり……と、病院でもなかなか見当がつけられないことも。
そんな湿疹には、野草が効果的。
野草といっても。ゴボウやオオバコなどだれもが知っている身近なもの。
そんな身近な野草で湿疹を緩和させる方法は……。
①ゴボウの煮汁で幹部を洗う
汗で汚れいている皮膚を汚れた手でひっかくとそこに雑菌が入り、炎症してかゆみが生じます。
それが湿疹となってしまうのですが、こうしたことが頻繁に起こる昔の農村では、ゴボウを刻んだものを晒布(現代ではガーゼなど)に包んで、鍋で水の状態から火をかけてに出したもので、患部をよく洗い流すとかゆみや湿疹がひいていくと、よく行っていたそうです。
夏場にこのゴボウの煮汁をお風呂に入れて、ゴボウ湯なんてしていたほど、ゴボウの汁は湿疹に効きます。
②オオバコとハブ茶のブレンドティー
オオバコ茶とハブ茶には解毒作用があります。
ですので、オオバコ茶15グラムとハブ茶10グラムを合わせて、煎じて飲むと湿疹予防にもなりますし、外用薬と合わせるとより一層効果的となります。
③ハコベの絞り汁
春の七草のハコベラことハコベは、昔は干したものに塩を混ぜたものを歯磨き粉として使われていたくらい、除菌の薬効があり、身近な野草です。
そんなハコベは今も、河川敷や森林公園などによく生えていますので、それを摘んでよく洗い、ガーゼにくるんで、すりこ木などで叩いて柔らかくします。
そうして出てきたしぼり汁を患部にたっぷり塗ると、かゆみが治まり、湿疹の治りも早くなります。