マスクの日々で気になる口臭を昔の知恵ですっきり解決
マスクの中で気になる口臭……昔の知恵で毎日すっきり解決しよう
新型コロナの影響で外に出るときはマスクをすることが前提となってしまった昨今。
元々口臭というのは他者に対してとても気になる臭いだったのですが、今度はマスクをするようになると、さらに自分も至近距離でこもった口臭を嗅ぐこととなってしまい、より一層気になるようになったのではないでしょうか?
口臭というのは口の中に生息する雑菌が、食べかすや唾液などを分解するときに出す臭い。
ですので、歯磨きなど口の中を清潔にしておくことで解決できるのですが、ずっとずっと歯を磨いている……ということなんてできない話。
ですが、身近な食材で口の中をきれいに保つことができますので、それらを洗口液として使ってみましょう。
緑茶は日本を代表する洗口液
日本人はほかの国の人たちよりも体臭が薄いと言われています。
その要因の一つに『緑茶』があるからではないかと言われているのですが、緑茶には除菌昨日のあるカテキンが豊富に含まれています。
そのカテキンを口に含むことで、口の中の雑菌を減らし、さらに歯垢の蓄積を抑制してくれます。
ですので、濃い目に入れた緑茶を冷ましたもので口をすすいで口の中をさっぱりさせれば、洗口液の代わりに。
もちろん、普段の飲み物を緑茶にするだけでもだいぶ口臭が抑制されるので、コーヒーの代わりに緑茶を選ぶのもよいでしょう。
梅酢も洗口液に
梅酢は、梅干しを作る際に塩で漬けこまれた梅から自然に出てくる液体のこと。
夏場の疲労回復など優れた効果があるのですが、それは疲労回復に役立つクエン酸が含まれているから。
そんなクエン酸には抗菌作用があり、それが口の中の雑菌を抑えてくれる上に、酸っぱい梅酢に体が反応して、唾液がたくさん分泌されるため、雑菌の繁殖を長く抑制してくれる働きも期待できます。
今ではあまり梅干しを自宅で作るということはなくなってしまいましたが、昔はどの家でも梅干しを作っていたので、各家庭1本は梅酢が入った瓶があるようなものでした。
梅酢は酸っぱいししょっぱいため、それをそのまま飲むのは少々きついし、高血圧にもつながりかねないので、梅酢を8~10倍ほどの水で薄めたもので口をすすぐことによって、口臭予防に役立てることができます。
5~6月。
梅の時期になったら、梅干し……とまではいなかくとも、梅漬けを作ることでたっぷりの梅酢が手に入りますので、ぜひ、チャレンジしてみてください。
アロエは万病に効くし口臭にも効果的
アロエは「医者いらず」と言われるほど、やけどから腹痛など様々な万病に効くと、大昔から人間の助けになっていました。
そんなアロエ、もちろん口臭予防にも効果的。
アロエの中にあるアロエシンには強力な殺菌作用があり、それでいて常在菌など人間の体にとって良い菌はできる限り殺さないマイルドな効果で、口臭の元となる雑菌を予防してくれます。
やり方は簡単。
アロエを5cmほど切って皮をむき、そのまますりおろして、しぼった汁で口をすすぐだけ。
アロエによっては苦みを感じるものもありますし、アロエの汁には便を柔らかくする作用もありますので、飲み込まず、きちんと吐き出すようにしましょう。
いざという時の塩洗口液
日本最古の歯磨き粉は「塩」と言われているのですが、日本人の歯磨き習慣は仏教とともに伝わってきました。
それまでは、木の枝や葦の茎などを噛んでほぐして、ブラシのようになったもので歯の表面を磨くだけだったのですが、塩の登場によって、細かい粒子が歯と歯の間まで届き、塩の殺菌力が雑菌をやっつけて、また、塩のしょっぱさが唾液を促してくれるため、口臭予防までしてくれるようになったのです。
とはいえ、現代では高血圧予防などの観点から塩での歯磨きは推奨されていません。
ですが、もし家に緑茶も梅酢もアロエもない……となったときは、一家に1つは必ずあるであろう塩で、うがいをすると口臭予防のできる洗口液代わりになるのです。
量は小さじ1杯の塩を100mlのぬるま湯で薄めるだけ。
ついでに薬用の重曹も一緒に溶かすとさらに効果的。
手軽にマウスウオッシュなどが手に入る時代になりましたが、アルコール入りやミント入りなどで刺激が強く、口の中の大切な菌まで除菌してしまうこともありますので、できる限りこういった自然のもので口臭予防していった方が、体にも心にも優しいでしょう。