ビリっと嫌な神経痛…昔の人はこう対処した!!
ビリっとした痛みが気になる神経痛は昔の人も悩まされていた!?
同じ動きをし続けたせいで筋肉疲労が起こり、そこから骨が神経を圧迫してしびれるような痛みが走る。
姿勢が悪かったせいで末端が冷えて、神経痛が起こりかけている。
筋肉の凝りが神経を圧迫してビリビリとした痛みが起こる。
これらは神経痛と呼ばれる痛みで、筋肉や骨が神経に触れて痛みが出てしまうのです。
基本的に、神経痛の時は冷やすのは厳禁!!
オンシップは温浴で体を温めて安静して、痛みが引くのを待つのがベストなのですが、現代人は痛み止めを飲んでも動いてしまいます。
もちろん、昔は痛み止めの薬などもありませんし、農作業や労働等、今夜ご飯を食べるために働かなくてはいけないのは今も昔も同じですので、より神経痛に対する治療法は入念なものでした。
そんな昔の人の神経痛の対処法を利用して、より早く、よりしっかりと痛みを取り除いてみましょう。
生姜の葉と茎は肋間神経痛や坐骨神経痛に効果的!!
生姜には体を温める優れた効果があることは有名ですが、その根の部分はもちろん、葉や茎の部分にも優れた温感効果があるんです。
初夏にシーズンを迎える新ショウガを買っておき、その葉や茎を2~3センチに刻んでネットに入れて、お風呂に浮かべるだけで薬湯に!!
生姜の香りはボルネオールという成分でできているのですが、これには鎮静作用があり神経の痛みが和らぎます。
また、体を温める効果は食べなくともありますので、普通の入浴剤よりもずっと体が温まり、痛んだ神経の修復を促進します。
そして、生姜の葉や茎は刻んで、乾燥させておけば長期保存が可能。
たくさん作っておけば冬の寒い時期にも利用できますし、効果も倍増します。
完走させた生姜の葉と茎を使う場合は、一握りをネットに入れて、2Lのお湯で20分ほど煎じてから湯船に入れると、特に肋間神経痛や坐骨神経痛に効果的だと言われています。
ハトムギ茶は美容に効果的なだけではなかった!?
ハトムギ茶と聞くと、美肌、美白に効果があるだけ……と思われがちですが、実は神経痛にも効果的だったのです。
昔は解熱鎮静剤などはありませんから、代わりに、ハトムギ茶に含まれる鎮静作用を利用していたのです。
スーパーで購入したハトムギ茶をさらに乾煎りし(すでに煎られているものならこの作業は不要)、400mlの水で煎じ、その水が半分になるまで煮詰めていきます。
これを1日3回に分けて毎日飲むと、マイルドに痛みが和らいでいきます。
もちろん、痛みの根底が治ったわけではありませんので、痛みが和らいでいる間に、生姜の葉と茎のお湯に入って体を温めたり、この次の、かぼちゃの温湿布をつけて筋肉の凝りをほぐしたり、血流を良くしたりしていきましょう。
ハロウィンみたいなカボチャの温湿布
かぼちゃで温湿布!?
と驚くかもしれませんが、肋骨に沿って痛みが走る肋間神経痛に特に効果的と言われています。
かぼちゃには鎮静成分と消炎成分が含まれていて、あの食感からわかる通り潰せばドロドロになって湿布として使いやすかったため、先人はかぼちゃで温湿布を作れば貼りやすくて、しかも痛みが和らぐということに気が付いたのでしょう。
かぼちゃは何を使っても良いのですが、糸状にほぐれてしまう「そうめん南瓜」だけは、シップに不向きなので使わないようにしましょう。
※これがそうめん南瓜※
【かぼちゃの温湿布の作り方はこちら】
- かぼちゃ1/2を皮をむいて、種を取り除き、レンジなどでとことん柔らかくなるくらいまで火を通します。
- 柔らかくなったかぼちゃを木べらなどでドロドロになるまで潰します。
(かぼちゃが冷めてしまったら再びレンジなどで温めましょう) - 患部を覆うのに丁度よいサイズのガーゼにかぼちゃのペーストを塗り、ガーゼを乗せて挟み込み、患部に当てましょう。
(かぼちゃは火傷しない程度に冷ましましょう) - 完全に冷めたら温かい物に交換します。
1日2~3回、15分ほど行っていくと痛みが和らぐでしょう。